扉を開けると…





卒倒しそうになった…




私は 中世のヨーロッパの古城にタイムスリップしたに違いない…





城は城でも、きっとここは騎士が集う城だ…



厳しくておごそかな、多分ドイツの作曲家であろう音楽がこれほどピッタリ合う空間日本にあるだろうか…





二階に上がった


建物も調度品も壁に至るまで1934年創業のまま…
全てが本物のアンティーク





一体  なんて  ところなのだ…




頭が、クラクラとボー然が交差する




一体  なんて私はこんなについているのだ


しばしこの空間を独り占め出来たなんて…




給仕をしている小柄な女の子は きっと、、、元精霊

魔女に魔法をかけられここから出られないに違いない






体の奥まで脳の中までズンズンと響いてくる重く暗いクラシック


私は
絶対また迷い込みにくる
この迷宮に…