都心部にある大きな小児総合病院の8階の個室で点滴治療を受けることになりました。日本のような大部屋があるのかは不明でしたが、個室にはトイレとシャワールームがあり、タブレットを使って動画や映画も見放題。病院食が存在しないと聞いていましたが、きちんと減塩メニューがあり、食べたい時に食べたいものを各自電話注文するシステム。注文すると1時間ほどで持ってきてくれたそうです。

 2時間ごとに点滴内容が変わるので、担当看護師さんが代わる代わるやってきてくれます。皆さん、私たちの流暢でない英語にも寛大に対応してくれるプロフェッショナルな感じの方ばかり。Kにとって男性看護師Jackは特に話しやすかったようで、「You are crazy tall‼」という第一声から打ち解けられて精神的に随分助けられたようです。別の女性看護師さんによると、男性看護師の存在はまだアメリカでも貴重なようで、Kのように男性看護師であることでリラックスして話せる子どもたちも少なくなく、Jackの存在には随分助けられているとのことでした。

 付き添いの私に5ドル食事券をくれたので、使えるレストランを探して病棟を探索。セキュリティーがしっかりしていて、そもそも病棟へ繋がるエレベーターに乗るのにも、毎日更新されるIDのバーコードをかざさないとボタンが押せないようになっています。要所要所に大きな扉がありボタンで開閉。たまにモニター付きのインターホンがある扉もあり、そこでもID確認がありました。最初押す勇気がなくて職員さんに付いて行っていたら、職員専用通路だったらしく警告アナウンスが流れていたような気がしました…。昼間だけ営業の大きな食堂には5店舗ほどのハンバーガーやさんやアジアンフード店が入っていて、職員さんで賑わっていました。値段設定が安めの印象。小児用病院食でお腹を空かせるKのためにハンバーガーも買っていきました。

 Kによると消灯時間はなく、外からの面会時間にも制限がなくて、24時間いつでも出入りができました。ただ、ビルの入り口では毎回警備員さんのセキュリティーチェックとID確認がありました。入院する時に、信仰宗教や食事の制限等の質問を受けましたが、色んな人種の人が入院するので安全確保はしっかりした上で、個人の自由度は日本より格段に高い感じがしました。