夏の一時帰国後に仮免許を取っていたS。それから殆ど練習せずにいましたが、ここ1か月猛烈に練習を重ね、見事今日路上試験に合格!正式な運転免許証を取得しました!!

 試験が受けられる免許センターは、現地アメリカ人も行きたがらない難所。用意する書類が多く複雑なことに加えて、スタッフ不足による忙しさのせいか冷たい対応をされることも多く、おまけに英語が不自由となると更にハードルは上がり、いつも心を強くもっていないと行けないところです…。

 コロナ禍の全予約制はなくなり、今は午前予約制、午後はウォークインといって飛び込み申請を受け付けてくれます。予約が取れていれば間違いないのですが、どこの予約も常にいっぱい。今最短で取れる予約日は3か月先という状況です。そこで、選挙日で学校がお休みになったのを利用して、予約無しで行ってみることに。場所も当り外れの噂が出回っていて、確かに最寄りの20分で行ける免許センターはこれまで行きつけてはいるもののできれば避けたいところ。噂も最悪…。今回はSのために車で30分ほどの評判の良い免許センターに行ってみました。

 オープンは8時から、ウォークインは12時からですが、待つのを覚悟で10時到着。既に入り口には10人ほどの列ができていました。そこに並ぶと先頭らへんの人が「予約あるのかい?」と聞いてくれ、「ある」と答えると、「じゃあ入ればいいよ、ここはウォークインの列だから」と親切に教えてくれていました。30分ほど待つと中から職員の女性が出てきて大声で説明を始めました。私の理解が正しければ、必要書類を持っていなければ列の最後尾に戻ってもらう、車に取りに行くとかもダメ。書類をデジタルで表示するだけは不可。子どもだけを置いて外出は禁止等など、スタッフの対応が優しいという噂と違って結構厳しめに言ってない??と思ったら、私たちの後ろに並んだアメリカ人の女の子も「intimidate(高圧的)」だと首をすくめていてちょっと安心しました。後でSに聞くと、冒頭に「ウォークインは12時からなのに、誰から聞いたのかもうこんなに並んで!」とも言っていてみんな苦笑いしていたそう…。私たちは結局10時40分には書類提出できて受付完了。それから1時間余り待って、路上試験は12時にスタートしました。12時過ぎてから路上試験を申し込みに来た人は、もう今日の受付は終了だと言われていました。ウォークイン12時開始を信じていたら無駄足になるところでした…。

 日本では考えられないことですが、路上試験は自家用車で。後で聞くと緊張で足が震えていたというSですが、約10分ほどで女性試験官と談笑しながら帰ってきました。見事合格~!「彼女はとっても良い娘ね♪運転も素晴らしかったわよ!」と絶賛してもらえました。昨春の恐怖の運転免許講座から約1年。長い道のりを経て達成感いっぱいのSです♪実は日本には外国運転免許切り替え制度があり、日本の試験センターの適性検査とセンター内コースの実技検査に合格すれば日本の運転免許証を手にすることができます。きっとそちらの試験もまた試練でしょうが、とりあえずひとつハードルクリアで嬉しい限りでした。

 おまけ。後ろに並んでいた女の子は25歳。気さくに話しかけて来てくれる可愛い娘で、失くした免許証の再発行に来たとのこと。彼氏が日本に行きたいって言ってるのよ~ということで、Sとインスタ交換。日本に来たら案内するね!と約束しました。大きなトラックで迎えに来た彼氏は、わざわざ降りて彼女にドアを開けてあげる紳士でした♪

 

【必要書類】

・パスポート

・I‐94(アメリカ出入国記録)

・VISA(SS#の代わり)

・居住証明書類

(学校成績書、公共料金請求書、銀行口座履歴、賃貸契約書等名前と住所の記載のあるもの)

・Driver License Liability Insurance Certificate

(DL‐123:車の保険書類。本人の名前記載済みのもの)

・Resister Card(車の登録証)