「KY」って聞いたことありますか?2007年のユーキャン流行語大賞にもノミネートされた言葉です。(古いので、最近の若い人は知りません(笑))


「空気が読めない」という意味の略語です。「空気」のローマ字の頭文字「K」と「読めない」の頭文字「Y」。なぜそんな言い方をするのかというと、「空気が読めない」とハッキリ言ってしまうと角が立つからです。

 

使い方としては、「あいつKYだよね」というように陰口で使ったり、「私KYなの~」というように自虐的に言ったりする際に使います。つまり、「空気が読めない」のは悪いことと捉えられているんですよね。

 

でも、これって、日本独特の文化なのですよ。日本は昔から、村人が集まって「稲作」をして暮らしていました。稲作のためには、皆で協力して、大量の水を引いてきたり、田植えや収穫をする必要があったのです。

 

だから、「周りに合わせなさい」、「迷惑をかけないようにしなさい」、「KYは良くないよ」と言う、「個人」よりも「集団」を重視する考え方は、昔の日本には理にかなったものだったんですね。

 

確かに、個人個人の意見を聞くよりも、集団のルールで物事を進めてしまった方が早かったりします。(民主主義は時間がかかる…)

 

そんな日本も今は大分、西洋に近づいて「個人主義」になってきていると言われていますね。