それでは次に10DOF化するEachine SP Racing F3 EVOを見て行きます。
Eachine SP Racing F3 EVOには3つのUARTシリアルバスが装備されていて、現状は
UART1:TX1、RX1 未使用
UART2:TX2、RX2 未使用
UART3:RX3 DSM受信機、TX3 LEDストリップ
になっています。
そこでUART1をGPS用に残し、UART2をI2Cシリアルバスに変更してバロメーターとコンパスと取り付ければ10DOF化になります。
次にSTM32F303のUART1とUART2のピンを見て行きます。
STM32F303のdatasheetをみると、各ピンに使用可能な機能が記載されています。
上の表から
PA9ピンにTX1、SCL2
PA10ピンにRX1、SDA2
PA14ピンにRX2、SDA1
PA15ピンにTX2、SCL1
が使用可能なことが分かります。
そしてリソースマッピングで
PA9ピンにTX1
PA10ピンにRX1
PA14ピンにRX2
PA15ピンにTX2
が割り当てられてているのです。
それではEachine SP Racing F3 EVOの基板上でSTM32F303の各ピンと半田付けポートを見ています。
各ピンから基板上の配線を追っていけば、どの半田付けポートにどの機能が割り当てられていることが分かります。
ここで気づいたのが、半田付けポートの割り当て機能が、インターネット上で調べることが出来る情報と少し異なることです。
実際、自分も以前の記事に使ったものとTX2とRX2の位置が逆になっています。
同じ名称のFCでも基板の配線が異なるのでしょうか?