今回はサンドイッチではなく

映画のサブウェイです 

邦題は「サブウェイパニック」

原題は「 The Taking of Pelham 123 」です


ジョン・ゴーディの同名小説を原作として1974年に公開されたサスペンス映画


脚本   ピーター・ストーン

監督   ジョセフ・サージェント

主演は ウォルター・マッソウ

      ロバート・ショウ

      マーチン・バルサム


内容は

ニューヨーク、ぺラム駅1時23分発の地下鉄を数人の武装集団がハイジャックするところから始まる

一方ニューヨーク地下鉄公安局のガーバー警部補は

指令室でハイジャック犯からの鉄道無線を受け取る

犯人の要求は人質との交換条件としてニューヨーク市が100万ドル支払えというもの

ハイジャック後はほとんどが列車と指令室のやり取りになり

犯人グループがいかにして構外に逃げ延びるのかが見せ場となる

はたしてガーバー警部補は人質を救出できるのか


ウォルター・マッソウ演じるガーバー警部補とロバート・ショウ演じる犯人のリーダーの

駆け引きが面白くシナリオも見事な出来なのですが

なによりウィットに富んだ台詞を見事な演技力と演出で見せてくれるのが小気味よい

犯人たちが自分たちの名前を色名で呼び合うところは

後のレザボアドッグスを連想します


思わずポンと膝を叩きたくなるような粋な展開ゆえに

佳作として語られてきた1974年版ですが


1998年にはTV映画として同じタイトルでリメイクされている

時代を考慮して公安側とハイジャック犯側両方に女性が配役されたりしてるが

大筋は1974年版と同じです

ただこのTV版は現在レンタルビデオ版のみなのでなかなか見れないのが難点


そして2009年にはトニー・スコットがやっちまいました

ガーバーをデンゼル・ワシントン

犯人のリーダーをジョン・トラボルタという布陣で

その名も「サブウェイ123激突」ってなんか地雷臭いタイトルながら

なかなかに期待大のリメイクだったのですが・・・


同じシナリオでは一本目を超えるのは無理との判断でしょう

さらにテロは許さないというご時世のなせる技でしょうか

大きく筋を変えた展開で非常に残念な一本になってしまいました


余談だけど公開当時サンドイッチのサブウェイでタイアップ・キャンペーンしてたのは

おやじギャグっぽくて

さすがにちょっとおサブい感が拭えませんでしたねぇ


ビアジョッキで麦茶-TOP123


もし見るなら ちょいと意地悪な見方ですが

1974年版を先に見て1998年版~2009年版の順番通りに

いかに残念なリメイクになっていったかを見るのも一興かも


とはいっても、今時の方が見ると2009年版のほうが面白いのかもしれませんしね

映画の好き嫌いなんて人それぞれですから