我が家の息子
わざわざ一人暮らしをしなくても通える距離ですが、大学院入学を機に親元を離れました。
初めての一人暮らしですが、
私も引越し後、届ける荷物もあり日帰りで何度か行ったりしているし、とくに不自由もなく一人暮らしを楽しんでいる様子…
そんな息子から昨日、手紙が届きました。
今の気持ちを書き留めます。
息子からの手紙ははじめてです。
小学校の時の学校行事で皆で送るとかはありましたが…
夫が、「息子から手紙きてるで。
あなた宛に…なんやろ?」と。
私、「お金送ってください…か?
開けるの怖いな😨」
夫「お金💰欲しいなら、あなたじゃなくて僕に内緒で言うはずやー笑笑」
なんて言いながら…
ドキドキしながら開封
レポート用紙が一枚入っていました。
母へ
濡れ裾で
帰りし戸口
布のなし
冷えし体に
おん(恩・温)ぞ 染みいる
(恩・温)は私が書き足しています。
短歌が一首…
息子と私の過去のやりとりを知らない夫は、
「訳文送ってもらわなわからへんな…」と。
私は、感動🥹
私は専業主婦
ずっと近くにいて口うるさく煩わしい存在でした。
息子とはよく喧嘩していましたが、
息子が雨の日に濡れて帰ってきたら、ぞうきんとタオルを持って玄関に出て行っていました。
その時のことを思い出しながら息子はこの歌を読んだのでしょう。
一人暮らしをはじめて、
春の冷たい雨の中帰ってきて…
傘はさしていたけど裾はびしょ濡れ
でも玄関先には自分一人で、タオルを持ってきてくれる母はいない。
濡れて冷えた体に、一人暮らしをしてからはじめて私への感謝(恩)と温かさを感じたということかな?
一人暮らしするほどの距離ではなかったのですが、一人暮らしをしてお互いにわかることもあるんですね。
離れてからは喧嘩もイライラもしないのでホッとしていましたが、こんな歌をわざわざ封書で送ってこられたので息子が恋しくなりました。
今日、母、調子にのって、違うことでおせっかいのラインしたら鬱陶しそうでまた喧嘩しそうでしたが…
息子の読んだ歌に涙が溢れました。
離れたからこそできた一首
離れたからこそ、送れたのでしょう。
息子は、もう私の手元からは離れました。
もうとっくに離れていたはずですが、近くにいたので家を出てからそれを実感しています。
後は、彼が自分で進んで行く道…
息子の子育てにおいては、もう少しこうしていたら…という後悔や息子に謝りたいこともたくさんたくさんありますが…
今は母として、
どうぞ神様息子を守ってください。
息子の周りにいる方々に
どうぞ息子のこと見守ってください。
と祈りつづけます。
息子の未来に幸あれ