2001年の《ザ・プロフェッショナル》
タイトルが表すように強盗のプロフェッショナルのチームが焦点、リーダーが引退を決め最後の計画に挑む……仲介屋とのトラブルからお互いが騙し合い、計画や主導権は二転三転……というストーリーだ
監督は脚本家としても名高いデヴィッド・マメット
『ハンニバル』『郵便配達は二度ベルを鳴らす』『アンタッチャブル』等の作品を手掛けている
自分的に言い表すならマメット作品の特徴は【どんでん返し巡り】って感じかな…本作も良く特徴が出ている
あえて比較して紹介するなら同じ強盗団の『オーシャンズ』と比べると、手口もかなり泥臭いしテンポも淡々としている…
但し、それでも作品に引き込まれるのは配役の妙が大きいだろう
強盗団のリーダーの大俳優ジーン・ハックマンが圧倒的な存在感を出しているのが一番
相棒のデルロイ・リンドー(マルコムX)もハックマンと非常に息が合っていて見応えがあった
ハリウッドでは俳優のみならず、監督・プロデューサーとしても成功しているダニー・デヴィートがハックマンと敵対する仲介屋を熱演している
上記の3人は95年の『ゲット・ショーティ』で共演していてファンとしては見ているだけで嬉しくなる
何かやらかしそうな問題児役をやらせたらピカ一のサム・ロックウェル(グリーン・マイル)…彼の演技は観ている方が本気でイラつく程ハマっている
紅一点でマメット作品には欠かせないレベッカ・ピジョン……彼女はホントに上手いなぁ~って感じたな
マメット監督のパートナーでもあるらしい
チームでの便利屋を努める役にマジシャンでもあるリッキー・ジェイ……彼もマメット作品の常連だが親近感が湧くような味のある雰囲気を出していた
ややスタイリッシュさ、スマートさに欠ける一面もあるが上記の素晴らしいキャストが巧く脚本と絡み合っている映画に仕上がっている
しかし、ハックマンは本当に格好イイし素晴らしい俳優だ
さて騙し合いの先にあるものは・・・
See Ya!