1989年の《俺たちは天使じゃない!》
もう20年も前の映画になるんだなぁ…
1930年代のカナダ国境のアメリカの刑務所をひょんな流れから脱獄した3人?…の逃亡劇をコメディタッチで描いた作品
というか全編、ズバリ『ロバート・デ・ニーロ&ショーン・ペンのコント』だ
今や、二人合わせて4度もオスカーを獲得している名優コンビが20年前に見せたコミカルな演技
デ・ニーロが「ゴッドファーザーⅡ」「レイジング・ブル」
ショーン・ペンが「ミスティック・リバー」「ミルク」
素晴らしい二人だ
設定もストーリーも至ってシンプルなこの映画だが、二人が画面に映っているだけでニヤニヤ、フフッと微笑んでしまう
途中から、ツッコミ役?さながらのデミ・ムーアも絡んできて終盤まで飽きさせない
ブラックジョークの効いたコメディではないがライトな笑いと、特に若き日のショーン・ペンの姿と珍しいコミカルな演技が見れたのは貴重だ
もちろんデ・ニーロはコメディだろうが、あの独特の『ニヘラ~っとした笑顔』でバッチリこなす
不思議とバックの音楽も無く淡々と話は進むので一抹の寂しさを感じたが、カナダ近くの美しい自然に育まれた街という舞台を大事にして雰囲気を保ちたかったのだろうと自分なりに解釈した…
なんにせよ、超有名どころ3人が顔合わせしたコメディなので、肩に力を入れずに観れる作品に仕上がっている
下ネタあり、ブラックジョークありのアメリカンコメディはちょっと…と、敬遠気味の方にも爆笑はないが十分楽しめるライトコメディだ See Ya!