こんちはです。
最近見た舞台の感想を書きたいと思います。いつも通りネタバレ含みます。
 
ということで今回ご紹介するのは、
 
「神の子どもたちはみな踊る」(よみうり大手町ホール)
 
です!\(^-^)/
 
では基本情報を…
 
神の子どもたちはみな踊る(よみうり大手町ホール)

原作/村上春樹
脚本/フランク・ギャラティ
演出/倉持裕
出演/古川雄輝、松井玲奈、川口覚、木場勝己、横溝菜帆、竹内咲帆(Wキャスト)
 
はじめましてのよみうりホール。舞台セットと会場が融合していてめちゃくちゃきれいでした…!
 
カフカに続いての春樹作品舞台化。阪神淡路大震災をきっかけに春樹が書いた短編集、「神の子どもたちはみな踊る」より、「かえるくん、東京を救う」、「蜂蜜パイ」の二編をつなげてつくられています。
 
物語は、作家である淳平とその友人小夜子、そして小夜子の娘沙羅との話、そして、淳平の書く作品中の話、サラリーマンの片桐と「かえるくん」の物語が交互に動いていきます。
東京に大きな地震を起こそうとする「みみずくん」を阻止するため片桐に力を貸してもらおうと頼むかえるくん、「地震男」の悪夢に苦しむ沙羅を見守る淳平、二つの物語が絡んでいき、やがて登場人物たちは前を向いて歩き始めます。
 
元々は木場さん目当てで行ったのですが、この作品、めちゃくちゃよかったです。
 
二つの作品が違和感なく組み込まれているのがよかったし、舞台セットに仕掛けがたくさん隠されているのが見ていて楽しかったのです。
悪夢に怯える沙羅が、木の箱の中に閉じこもっていたり、後半同じような構図で、淳平がこもっている場面もあります。淳平は地震を襲った兵庫県が故郷だけど、捨ててるんですよね。そういった苦しみも抱えているのかなと…あ、少しずれましたが、他にも奥のドアからかえるくんが出てきたり、小道具を出したりなど、細かいところまで目が離せませんでした。
あれは地面が動いた痕なのかなと考えていたら、セットそのものが動いてびっくりしたり…。
 
テーマがテーマなので重苦しいイメージがあったのですが、沙羅に自分の空想話をする淳平のほのぼのしたシーンなど、思わず微笑んでしまう部分もありました。
 
ストーリーについて考察などはあまりできない人なので、演出、キャスト、音楽についてばらばらと…。
 
演出、倉持さん!私倉持さんの演出作品すきだなと、この作品であらためて感じました。お勢登場、けむりの軍団など、これまでにも倉持さんの作品はいくつも見てきたのですが、やっぱりきれいですね…だし、悪夢の恐ろしさとか、光の使い方とか、とにかく美しい!(語彙力)
虫表現とかかなりリアルで…けっこう気持ち悪いですね…原作ままの文章だと思うのですが、リアリティがすごいしガチで虫出てくるし…とにかくすごかったです。
 
音楽について。
すごくきれいでした、音楽…。
ピアノの静かな音楽から、場面展開のジャズ調のものまで、きれいで聞き惚れてしまいます…。
と思ったら今回の音楽は阿部海太郎さん。カフカ他、蜷川さん演出の劇音楽を多く手掛けてきた方だそうで、たしかに春樹の世界観によく合った音楽なのかもなと思いました。
 
キャストさんについて。今回は木場さん以外お初!
 
古川さん。顔小さい!いい声!すてき…大人気俳優さんだそうで、私は今回見るまであまりわかってなかったのですが、魅力がたくさん伝わってきました…
 
玲奈さん。顔小さい~美人~!かわいい!大学時代と現在で微妙に演技が違っていたのもすごいです!
 
川口さん。二役やっていて、全然役柄違うのを見事にこなしていたのがすごい!声が好み!いや別の人なのでは?と思っていたら後半その場で役柄が変わったので圧倒されるばかりでした…。
 
そして大本命の木場さん!カフカ以来ですが今回は…なんと目の前に木場さんだったので…堪能しまくりました…朗読のお声すごくいいし、かっこいいし、かえるくんかわいいけどかっこよくて、もう、とにかく大好きです。木場さんの演技大好き。目の前に存在しているだけで木場さんのオーラがこちらにまで伝わってきて、あの貫禄が素敵すぎました。
かえるくんが死ぬ手前のシーンが本当に印象的で…あれ、奥の方でやっていたのでよく見えなかったんですが、かえるくんの顔、目とか、つぶれてましたよね…とにかくつらくて…そういう演技ができる木場さんが素敵で大好きです…。
 
ちょっと木場さんについて語りすぎではないかな?という感じですが、神の子、ほんとによい作品でした…東京公演はもう終わってしまいましたが、まだ、地方公演があります!まだ間に合います!ご興味あればぜひ見に行ってみてくださいね!(ネタバレ言ってる時点でダメなのでは)
 
それでは、最後までお読みいただきありがとうございました!