相模女子大グリーンホールにて
日本フィルの相模原定期を聴いてきました。
(指揮は井上道義さん)
個人的な目当ては、アリス=沙良・オットさんが弾く
リストの「死の舞踏」。
ピアノで「死の舞踏」というと色々あります。
まずは、今日の演目の
リストによる管弦楽とピアノの「死の舞踏」。
これを、リスト自身が編曲した2台のピアノ版。
更にブゾーニが改訂したリスト=ブゾーニ版。
これとは別に
有名なサン=サーンスの管弦楽の「死の舞踏」があって、それを自身で編曲した2台のピアノ版やピアノとヴァイオリン版があります。
これを、リストが編曲したピアノ独奏のサン・サーンス=リスト版。
更に、リスト版をホロヴィッツが編曲した、サン・サーンス=リスト=ホロヴィッツ版があります。
え~と、ちょっと色々あってごちゃごちゃです・・・。
色々あるけど、どれも難曲で聴きごたえありますが、演奏効果が絶大なのは、今日演奏されたリストの管弦楽とピアノの「死の舞踏」。
15分くらいの短い曲ですが、
ピアニストには、超絶技巧とパワーと表現力が
求められる難曲だけに
聴く側の期待感も高まります。
昨年から体調も心配されるアリス沙良さんでしたが、期待を裏切らない最高の演奏でした。
今日の演奏はキレが良かった。
2年前のリストのロ単調ソナタを思い出すような、
快演。
迫真の打鍵に対して、コントラスト鮮やかな粒の揃った高音部は、空中に浮遊するように軽やか。
さらに、聴衆全員を引き込むような集中力。
ここまで、聴かせるピアニストは、なかなかいないな~と、個人的には思ってます。
アンコールはサティを呟くように演奏しました。
オケだけでの、他の演目も楽しく聴きやすく、
聴きに行って良かった演奏会でした。
追記 昨日の日本代表ラグビーの、感動ものの試合!も素晴らしかった。いや、ほんと盛り上がった。やっぱりラグビーは、ミスが少なく、ディフェンスが良いと素晴らしい試合になる!。日本代表でなかったとしても、内容が素晴らしく最高の試合でした。