3月50日水曜日。東京文化会館にて、ベルリン放送交響楽団を聴いてきました。
指揮はウラディーミル・ユロフスキさん。
ピアノは、レイフ・オヴェ・アンスネスさん。

アンスネスさんは、肘の不調に海外ツアーも含め日本の公演も中止しているなか、今回のベルリン放送との協演は、曲目を変更して実現。
ブラームスの1番を、モーツァルトの21番へ。


かえって彼の魅力を堪能できるプログラムだったと思います。
羽の生えたような音を出すスタインウェイは、たぶん持ち込みピアノ。
モーツァルトもアンコールのショパンの夜想曲も、もう別世界。
メジャー曲が、初めて聴くような新鮮さに溢れてます。これ以上はなかなか望めないレベルが聴けました。
モーツァルトは2楽章が絶品。
アンコールの夜想曲4番は、称賛超えて驚きでした。
たまげた。
ショパンらしいかは置いておいて、音楽を歌わせることについては、この人はやっぱり天才的。
無理した肘が心配ですが、ありがとうアンスネスさん!。

後半はマーラー巨人。
ユロフスキさんは、LPOより良いような気がします。
やっぱり緻密さは感じないのだけど、それを補って余りある破壊力は凄かったです。
それと泣かせどころの歌い方もなかなかで、
完成度より聴いていて楽しい!演奏でした。
理屈こねる前に、力業でねじ伏せられた感じでした。
個性を感じる演奏。
ドイツ放送の皆さんは力を抜いた感じだけど、瞬発力で一気に爆発します。
この本能的な感じがユロフスキさんの魅力なんでしょうね。


アンコールは、お決まりのマーラーアレンジでした。