8月11日日曜日、日本橋浜町の明治座で志村けんさんの舞台「志村魂」を見てきました。


半蔵門線水天宮前駅で下車。甘酒横丁を抜けて行くと目の前に「明治座」があります。



今年の夏休みはこのお芝居が唯一のイベント、気合入れて開演1時間前から会場入りです。
いや~、この日も朝から暑かった❗




13時開演なので、先にお昼を頂きます。
ネット予約した幕の内弁当。
金目鯛の西京焼きをメインにした品揃えで、指定席で頂きました。
因みに今回の席は三階席の一番端側。座ってみるとこんな感じです。




まるで天井裏から舞台の真下を覗いてる感じ。
更に手摺が腰の高さまでしかないので、前のめりになるとそのまますっと落ちそうになります。舞台に夢中になって、ここから転落した人が何人もいそうでホントに怖い。

肝心の舞台は、第一幕が「バカ殿」、第二幕はショートコント。
「バカ殿」はテレビシリーズの内容そのまま。余りにも定番ネタだし、最近も放映中だからか、この日一番ウケてました。
二幕のショートコントはTV「だいじょうぶだぁ」で放映されていたモノのリメイク版。「ひとみ婆さん」からスタートでしたが、全て昔TVで見てたので「懐かしい❗」の一言でした。

30分の休憩を挟んで
第三幕は「津軽三味線」、第四幕は松竹新喜劇「一姫二太郎三かぼちゃ」。
それぞれ勝新さん、藤山寬美さんへの志村さんのオマージュ的な舞台作品でした。
特に「一姫~」はオリジナルを尊重したストーリー展開で、変なアレンジは一切無し。最後まで志村さんの藤山寬美に対する敬愛の念を強く感じました。

初めて志村さんの舞台を見れたのに、何故か腹の底から笑えるシーンがほとんどありませんでした。そもそも30年前に完成したアドリブ無しの究極のマンネリ芸だから、骨髄反射的に笑ってしまうんだけど、何か物足りない。
これが「全員集合❗」や「だいじょうぶたぁ」の全盛期の時だったら大爆笑必死だったのに、最初から最後まで全てが懐かしいっていう感情しかないんですよね。寂しいけどやはり人の記憶は過去を過剰に美化します。でも生で志村けんさんを見れたから良しとすべきかな。