今日は「炎のロマンス」について語ろう。
長くなるが、お付き合いいただきたい。
初めて一人暮らしをしたときに、両親に買い揃えてもらった家電たちの話だ。
うれしくて、ありがたくて。
ずーっと大切に使うつもりでいた。
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冷蔵庫はたっぷりとモノを詰めすぎ、酷暑の真夏にまったく冷えなくなって何度も保守の人に来てもらった。が、冷凍室から壊れてしまった。
洗濯機は、容量が分からず洗濯物を入れすぎてモーターに高負荷がかかりすぎて壊れ、
電子レンジも冷凍ごはんを温めている最中に「ぷすん!」と音を立てて止まってしまった。
炊飯器は、弟が会社の寮で一年間だけ一人暮らししていた頃に使っていたものを譲り受けた。
ただ、炊飯器を使っていたのは最初だけ。
鍋で炊く方法を覚えると、鍋のほうが楽だし早くて炊飯器の出番はほとんど無くなってしまった。
掃除機はマキタの小型を買ったが、部屋全体を掃除するにはバッテリー不足。結果パワーのある掃除機を買うことになった。
テレビデオは、コロンとしたデザインが気に入って選んだ。
丈夫でまったく壊れなかったが、友人から借りた韓流ドラマのDVDを観たいがために、液晶テレビとBlu-ray&DVDプレーヤーに買い替えた。
ひとつずつ代替わりをしていった家電たちの中で、最後まで頑張ってくれているのは、ガスレンジである。
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共に暮らして、早四半世紀にもなる。
大切に、大切に、死ぬまで使い続け、添い遂げるつもりでいるのだが
近ごろは、不完全燃焼のオレンジの気炎をあげて、かなりしんどそうだ。
すぐに取り替えるつもりではなかったが、念のため新しいガスレンジをひとつ注文した。
週末、綺麗に磨いて隅々まで掃除してもだめなら、長年連れ添ったガスレンジちゃんには、いよいよ引導を渡さないといけないかも…
そんな中、昨夜遅く新しいガスレンジが届いた。
驚いたのは今朝の出来事である。
旧いガスレンジ、まだきちんと本格的な掃除もしていないのに突如、元気モリモリで息を吹き返したではないか‼️
この一ヶ月ほどは、着火後すぐに火が消え、着いても不完全燃焼だったのに、青い炎が煌々と燃えている。
きっとガスレンジは、わたしに棄てられたくなかったのだ。
夕餉の支度も、いつになく高火力で土鍋の底が焦げてしまった🔥
どんだけ本気出してきてるんだ、わたしの愛するガスレンジちゃんよ…🤣
ここのところ、メンテ不足で拗ねてたに違いない。可愛い奴め😆
わたしの人生も、あと残りどのくらいあるのか分からないが…
これから先の人生は、一生添い遂げられるものたちと共に生きたいんだ。
それが、わたしの儚い望みである。