新年が明けてひと月。

「元日早々、こんな手ひどい地震はないでしょう、神様!」

と思わず溜息が漏れてしまう。


被災地に自分が出来ること。

これまでは募金頼みだったが、今回初めて直接物資を送る。

必要とする人々のもとに届きますように🙏


鎌倉市議の長島竜弘さんのツイート。

石川県七尾市の議員「せとみのり」さんが支援物資を急募されているという。

地元のために率先して動ける人に託したい。


https://x.com/nagasi/status/1751021723338871278?s=46&t=HH8vFScl56g7I4XBHi7rrQ



さて、支援について、私が日頃感じていること。


こういう災害のときの政府や自治体の非情な対応は、きちんと頭に入れておいたほうがいい。


「被災地への対応が遅い!」と文句ばかり言い、自分は一切何の備えもせず救援を受けることしか考えないのでは、あまりにも愚か。


政府は、自治体は、

何も対応を取らないことで「われわれは、お前らが災害にあっても知らんぜよ!」と暗にこちらに伝えているのだ。


だから、災害に遭ったら、まずは自分で自分の身をなんとかせにゃならんのである。


災害に遭われた人たちを「対岸の火事」と見やるのではなく、教訓をいただくのだ。


去年のこと。

生まれて初めて本気の防災リュックを用意した。


必要なものを最低限、詰め込むだけだが、限られたスペースでいったい何を必要としているのか、改めて熟考できるいい機会だった。


日常生活で自分に欠かせないものと、災害時に役立つものは異なる。


防災やアウトドアの動画はよく観ている。

どうやったら寝袋でも快適に寝られるか、料理やトイレ、ゴミなどをどうするか…とか。


発信者によって工夫がなされていて、感心してしまう。


楽天家なので、災害に遭うかもしれないと怯えた日々を過ごすようなことは一切ないが、備えもせずにノーガードでいるのは嫌なのだ。


動画観ておいたり、実際にためしてみたり。

経験があるだけで慌てることがない。


また年末に拙ブログにあげた、横浜市黄金町のシネマジャックアンドベティのクラファンのことを書きたくて。


クラファンは昨日1/31に終了したが、3000万円の募集に対し、なんと43759888円も集まったそうだクラッカー



ここ数年は、すっかり足が遠のいていたのを反省し、先月は4作品を観に行った。


・ドリーベルを覚えているかい?

・アンダーグラウンド

・月

・春画先生


ドリーベルとアンダーグラウンドは、大好きなクストリッツァ監督の作品だ。

どちらも最高に面白かった。





アンダーグラウンドは、私のベスト映画3に入るほどの傑作だ。


以前、拙ブログにこの映画のレビューを半年かけて書いたことがある。

我ながら渾身のレビューで、リブログもしていただいたが、2020年より前に書いていた投稿はすべて消してしまった。


アンダーグラウンドを観たのは今回が二度目。

観た後は脱力してしまう。


本当に、ユーゴスラビアという国の悲哀をこれほど描き切ったものはない。

泣き笑いしたくなる作品だ。


アンダーグラウンドで、マルコの弟役を務めている俳優(動物園の飼育係)が若い頃に主演した作品が、ドリーベルである。





ユーゴスラビアという国、時代もよかったなーって。


わずか40年ちょっと前に撮られた映画なのに、スクリーンに映る世界がまぶしすぎて、あざやかすぎて。


自分が生まれる前の話みたいに感じるのは何故だろう?

じんわり沁みる、いい作品だった。




そして、月。


宮沢りえちゃん主演作。

これは壮絶な映画だった。


2016年7月に神奈川県相模原市の障害者施設で起こった、大量殺人事件を覚えているだろうか?


私はこの日の朝を、いまでもはっきりと覚えている。


仕事に向かおうと家を出たところ、頭上に7台ものヘリコプターがダダダダッと轟音を上げて西に向かっていったのだ。


何ごとか?!

訝しみながらも、その日のネットニュースを見て合点がいった。

信じがたい、痛ましい時間がその日の明け方、西にある施設で起こっていたのだった。


映画は、この事件をモチーフに描かれている。


宮沢りえは、かつてのベストセラー作家を演じている。スランプで書けなくなり、いくつかの理由により障害者施設で働くことを決めた。



彼女は、夫との間に生まれた子どもが重い障害を背負っていたこと、その子を喪ってしまったことから立ち直れずにいた。


そんな彼女が入所者に向ける眼差しは、わが子を見守る視点と同じく、とてもあたたかい。


しかし、障害者施設で働く職員たちの感情はさまざまだ。



懸命にコミュニケーションを取ろうと励む職員がいる一方、入所者とうまく意思疎通がとれないことで苛立ち、彼らに当たることで鬱憤晴らしをするような輩もいる。


そんな日々の積み重ねられ、ある日、想像を絶する事件が起きてしまう。


職員、入所者、入所者の家族…

それぞれの想いにシンパシーを覚える瞬間があり、さまざまな感情で胸苦しくなってしまった。


私は、かっこちゃん(山元加津子さん)を知り得たおかげで、障害者の人たちがそれぞれ豊かな感情を持ち、それを人知れず表そうとしているのを知ることができた。


ただ、寝ているだけのように見える被介護者も、伝えたい感情があるんだ!

ただ、受け取り手にそのアンテナが無いだけなんだ!


かっこちゃんは、そのことを教えてくれた。


やさしく入所者の心にによりそう、宮沢りえ演じる主人公を食い入るように見つめていると、なんだか、じわじわと温かいなにかで胸の隙間が埋まっていくように感じた。



最後に、春画先生。

(劇場でポスター撮り忘れ)

大好きな内野聖陽主演なので一番楽しみにしていたが、面白かったのは、前半の内野聖陽と北香那の絡みのみ。


安達祐実が出てきたあたりから、取り返しがつかないほどつまらなくなった😅

(あの洋館シーン要らんわ)

柄本佑のターコイズブルーのビキニだけが、目に焼き付いて離れない😆


ということで、今後ともジャックアンドベティを陰ながら支えるよう努力します✊


以上