●「ケガをしないカラダ」のために栄養でできること
これら3つの要因でケガをしないためには、栄養でサポートできる範囲で、ふたつの方向性が考えられます。
まず「日々のトレーニングで強いカラダを強くすること」、もうひとつは「心身共に良いコンディションで日々のトレーニングや試合に臨むこと」です。
●強いカラダを作る栄養学
強いカラダというと、どのようなイメージを持つでしょうか?
ひとつは「頑丈」で、衝撃等に強く、まさしく「ケガをしにくい」カラダが考えられます。
また、同じ質や量の動作をしようとしても、筋力が強い人の方が、相対的な筋力(その人が持っている最大筋力に対してのパーセンテージ)が小さくて済み、そのために疲労しにくく、集中力やパフォーマンスの低下に伴うケガに繋がりにくいとも言えます。
もちろん、スポーツそれぞれの持つ競技特性によって、パフォーマンスを最大化するためにはどれくらいの筋肉量、筋力が適切なのかは変わってくると思います。
同じように走るスピードが求められる競技でも、100m走とラグビーでは接触の有無によって、またラグビーではポジションごとに求められる能力によって理想的な体型(筋肉量)は違ってきますし、ケガの種類や頻度も違ってきますから、筋肉が大きければ大きいほど、どの競技でも有利であるというわけではありません。
ただし、大前提として筋力がある選手とない選手では、また日常動作においても筋力がある人とない人では、同じだけのパフォーマンス(走る速さ、持ちあげられる重さ等)を発揮するのであればケガをするリスクは一般的には筋力の高い人の方が低くなると言えます。
そこでまず、「筋力を高めるための栄養学(と、筋肥大のメカニズムなどの生理学)」についてお伝えしていこうと思います。
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<執筆者プロフィール>
藤田 英継(ふじた ひでつぐ)
2006年 東京大学大学院 身体運動科学研究室 修士課程修了
コンサルティングファーム勤務などを経て2008年にパーソナルトレーナーとして独立、2016年表参道にパーソナルトレーニングジムevergreenをオープン。
東大大学院で学術論文を執筆していた栄養学・生理学の研究知識をベースに、サプリメントの開発やプロデュース、トレーナーやインストラクター養成講座の執筆・監修を多数手がける。
パーソナルトレーナーとしても、一般人からアスリートまで幅広くカラダつくりとコンディショニングを指導し、延べ1万人以上の指導経験を持つ。
自著「そのヘルシーがあなたをデブにする」「油を制する者がダイエットを制す~体脂肪を最速で減らすための「油」との付き合い方3つのルール」は、いずれもamazonでカテゴリー別ベストセラー。
(出版)
「そのヘルシーがあなたをデブにする~30代からの「ニセヘルシー」に騙されず「健康美ボディ」になる5つの方法」
「油を制する者がダイエットを制す~体脂肪を最速で減らすための「油」との付き合い方3つのルール」
(監修/執筆)
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