筋繊維はその特性から
遅筋線維 slow-twitch
(ST線維あるいはtypeⅠ線維)
→収縮速度が遅く、疲労しにくい
速筋線維 fast-twich
(FT線維あるいはtypeⅡ線維)
→収縮速度が速く、疲労しやすい
typeⅡ線維はさらに
□ typeⅡa線維
(fast-twitch oxida-tive glycolytic:FOG線維あるいはFTa線維)
□typeⅡb線維
(fast-twitch glycolytic:FG線維あるいはFTb線維)
に分類される
typeⅡa線維とtypeⅡb線維を比較すると
収縮速度や解糖系能力→同等
疲労耐性、酸化能力→typeⅡa線維の方が優れている
また、typeⅠ線維とtypeⅡa線維の中間の性質を持つtypeⅡc線維と呼ぶものが、割合は低いがある。
人の骨格筋では、これら様々なタイプの筋繊維が混在していて
その比率は個体内でも筋により異なり、また例え同じ筋でも個体差が大きい。
ヒラメ筋、長内転筋などでは、一般的には遅筋線維の割合が高く
足底筋、長指伸筋では、速筋線維の割合が高い
同一の筋においても筋の部位により筋繊維のタイプの構成比が異なる。
これは、深層部では遅筋線維の割合が高く、表層部では速筋線維の割合が高い。