■ストレッチショートニングサイクル■
強く、速く伸長された筋(腱)はその弾性エネルギーと筋内の受容器である筋紡錘の伸長反射作用によって、その直後に強くかつ速く短縮される
ストレッチショートニングサイクル
(stretch-shortening-cycle:SSC)
例えばその場で高くジャンプをする時に、そのまま突然ジャンプをすることはないだろう。
一度、しゃがみ込んでからジャンプをする。これの方が高く飛べる。
これはしゃがみ込むことにより、ヒラメ筋や大腿四頭筋が引き伸ばされる。それと同時に筋が収縮して引き伸ばされることに耐えようとする為に、筋の両端の腱が伸ばされて弾性エネルギーとして力を蓄える。
しゃがみ込みからジャンプをする瞬間、ヒラメ筋や大腿四頭筋の収縮力に加えさらに、蓄えた腱の弾性エネルギーが解放されることで大きな力を得ることができる。
ストレッチショートニングサイクルに関わる神経機構は
①伸長反射
②弾性エネルギーの蓄積と利用
③予備緊張
④ゴルジ腱反射に対する制御機構
が関係する
ストレッチショートニングサイクルの3つの局面における神経と筋の働き
①エキセントリック
②切り返し(代償)局面
③コンセントリック局面