私はこれまで10年間、手術療法主体の急性期病院でリハスタッフとして勤務してきました。

しかし、様々な事情もあり準備期間なく11月より認知症患者様の多い関連病院に異動となりました。

高齢者

認知症については最近メディアなどで多く露出しており皆様もよくご存知かと思います。

簡単に言うと、後天的な脳の器質的障害により、いったん正常に発達した知能が不可逆的に低下した状態となることです。

そして、メディアで多く取り上げられているということは、それだけ国民の皆様が不安に感じているからでしょう。

では、我々“からだ”のことをみている者としては、どの様な係わりができるのでしょうか。

治療家の方やトレーナーの方とはあまり関係がないのではなどと感じてしまいそうでうすが、身体を動かすことが認知症予防や進行予防に大変有効であることは皆さんも周知の事実かと思います。

理由としては様々ありますが、神経系や循環器系への影響が大きく作用することが証明されています。

研究からも身体不活動が認知症発症の大きな要因の1つとされています。

また、脳を持たない身体だけの生物はいるが、その逆の身体を持たない脳だけの生物はいないとされており、言い換えれば身体が脳をコントロールしているといっても過言ではないと思います。

それらのことからも我々が認知症の方々に対してできることは沢山あると考えます。
次回はもう少し認知症について詳細にお話しさせて頂ければと思います。     

梅澤