最近はネット上の色んな論文を読んでる奥川です
身体の世界の論文だけではなく
『皮膚学』『心理学』『農耕』『霊長類学』など
色んな論文に目を通してるのですが(もちろん目的は人の心や身体のメカニズムを探るため)

大阪大学の人間科学研究科の平崎鋭矢先生が面白い論文を書いているのを発見しました
『木登り運動と直立二足歩行の進化』
http://ir.library.osaka-u.ac.jp/dspace/bitstream/11094/12687/1/hs29-05.pdf

お猿さんは時折二足歩行を行う事があるのを見た事ある方は多いと思います。
理由は諸説あるようですが、二足歩行はエサを一度に運ぶのに効率が良いという説もあるようです

その中でもクモザルという類人猿(猿の中でも人間に近い種)が他のお猿さんの二足歩行時よりも人間に近い二足歩行を行うそうです

バイオメカニクス的に説明しますとクモザルのみ二足歩行時に股関節、膝関節、足関節の伸展筋群をたくさん使うようですね

クモザルは二足歩行の他に木登り時にも上記の筋群を、他のお猿さんとは異なりたくさん使うようで

人の歩行時の下肢のメカニズムはクモザル様の木登りによって基盤が作られたのではないか?との説があるそうです

面白いですね!

他にも
『ナックルウォーク説』『ぶら下がり説』

などの仮説も紹介されています

論文にもありますが、どの説も結論に至るまでは程遠いようですが
いずれは直立二足歩行に至る経緯が明かされるかもしれませんね~