こんにちは。TC研究会事務局、そして講師をさせてもらっていますロルファーの伊藤彰典です。
みなさんはよく怪我や不調を訴えているクライアント、患者さんを目の前にしてどの部位に働きかけますか?
もちろん、症状を訴えている患部自体に直接働きかけることが多いかと思います。冷却などのRICE処置をして、必要に応じてホットパックを当てたり電気を当てたりマッサージをしたり。
ですが、その患部から周りの筋肉や組織にも影響を与えていることも実感しているかと思います。
右の足首をひねり、うまく曲げられないことで膝が内反し股関節内部につまりや股関節外旋筋群に影響=代償させてしまったり。
患者の不調を改善する中で、そのようなことを理論的に、解剖学や運動学的にひも解くことは必須です。
ですがそれと同時に理解していただきたいコンセプトが、「テンセグリティ」という概念です。
![テンセグリティ](https://stat.ameba.jp/user_images/20141003/13/totalconditioning/53/86/j/t02200146_0300019913086052558.jpg?caw=800)
「テンセグリティ」はテンション=張力、インテグリティ=統合、という二つの言葉を掛け合わせた造語で、建築用語であります。
要はからだが骨、筋膜という二つの支え合いで成り立っている、ということを表した考えです。
そして、骨=圧縮、筋膜=張力というバランスの取り合いで、からだは立っているのです。
筋膜の張力が一定でないエリアでは骨の位置がずれ、それが姿勢不良=アライメントの差異を生み出し、不調を生み出していく、という考えが理解できますでしょうか。
![テンセグリティ2](https://stat.ameba.jp/user_images/20141003/13/totalconditioning/ab/7f/j/t02200293_0400053313086052559.jpg?caw=800)
テントの支柱を支えているひもがたるんでいると支柱が倒れてしまうように、骨を支えている筋膜のたるみ=張力が均一であったりバランスが取れていることが大事なのです。
そのズレが左右で、上下で、前後で、また内/外で起きていると、骨の位置が変わり、その状態で動かしていることで不調が発生しているのです。
不調や痛みを改善する方法を考えていくために、そうした全体のバランスや位置関係をテンセグリティのコンセプトから見ていくことが一つの手助けになります。
どうやって不調が起きたか、ということを考えていくことはもちろん大事ですが、どうしたらその不調が起きなくなるか、ということにも視点を持っていきたいですね。
下記の動画を見てもらうとイメージしやすいと思うので、ぜひ一度ご覧になってください。
Tensegrity Torso
https://www.youtube.com/watch?v=ZfhEMabjaVk
Tensegrity Arm
https://www.youtube.com/watch?v=OQXn1YgQfvs
Tensegrity Foot
https://www.youtube.com/watch?v=uMug6XzP1R4
トムマイヤーズによるテンセグリティの説明(英語)
https://www.youtube.com/watch?v=uT4p9qmC6vw
みなさんはよく怪我や不調を訴えているクライアント、患者さんを目の前にしてどの部位に働きかけますか?
もちろん、症状を訴えている患部自体に直接働きかけることが多いかと思います。冷却などのRICE処置をして、必要に応じてホットパックを当てたり電気を当てたりマッサージをしたり。
ですが、その患部から周りの筋肉や組織にも影響を与えていることも実感しているかと思います。
右の足首をひねり、うまく曲げられないことで膝が内反し股関節内部につまりや股関節外旋筋群に影響=代償させてしまったり。
患者の不調を改善する中で、そのようなことを理論的に、解剖学や運動学的にひも解くことは必須です。
ですがそれと同時に理解していただきたいコンセプトが、「テンセグリティ」という概念です。
![テンセグリティ](https://stat.ameba.jp/user_images/20141003/13/totalconditioning/53/86/j/t02200146_0300019913086052558.jpg?caw=800)
「テンセグリティ」はテンション=張力、インテグリティ=統合、という二つの言葉を掛け合わせた造語で、建築用語であります。
要はからだが骨、筋膜という二つの支え合いで成り立っている、ということを表した考えです。
そして、骨=圧縮、筋膜=張力というバランスの取り合いで、からだは立っているのです。
筋膜の張力が一定でないエリアでは骨の位置がずれ、それが姿勢不良=アライメントの差異を生み出し、不調を生み出していく、という考えが理解できますでしょうか。
![テンセグリティ2](https://stat.ameba.jp/user_images/20141003/13/totalconditioning/ab/7f/j/t02200293_0400053313086052559.jpg?caw=800)
テントの支柱を支えているひもがたるんでいると支柱が倒れてしまうように、骨を支えている筋膜のたるみ=張力が均一であったりバランスが取れていることが大事なのです。
そのズレが左右で、上下で、前後で、また内/外で起きていると、骨の位置が変わり、その状態で動かしていることで不調が発生しているのです。
不調や痛みを改善する方法を考えていくために、そうした全体のバランスや位置関係をテンセグリティのコンセプトから見ていくことが一つの手助けになります。
どうやって不調が起きたか、ということを考えていくことはもちろん大事ですが、どうしたらその不調が起きなくなるか、ということにも視点を持っていきたいですね。
下記の動画を見てもらうとイメージしやすいと思うので、ぜひ一度ご覧になってください。
Tensegrity Torso
https://www.youtube.com/watch?v=ZfhEMabjaVk
Tensegrity Arm
https://www.youtube.com/watch?v=OQXn1YgQfvs
Tensegrity Foot
https://www.youtube.com/watch?v=uMug6XzP1R4
トムマイヤーズによるテンセグリティの説明(英語)
https://www.youtube.com/watch?v=uT4p9qmC6vw