胸鎖関節は上肢帯と体幹を繋ぐ唯一の関節である

肩鎖関節を介して肩甲骨の動きの支点となる

その為に上肢帯のつけ根であったり、動きの中心軸と呼ばれる事もある

肩関節複合体

関節包は比較的ゆるいが厚く、その前後に前胸鎖靭帯、後胸鎖靭帯があり、これを補強すると同時に鎖骨と胸骨を連結している。

さらに関節包の上部には両鎖骨間を結ぶ鎖骨間靭帯が張っていて関節を補強し、また鎖骨と第一肋骨の間には肋鎖靭帯がある。

この靭帯は強靭で、第一肋骨の内側から起こり、斜外側に走って鎖骨の下面に付着している。

鎖骨の大きく露出した関節面は小さな傾斜した胸骨の関節面と連結している。

胸鎖関節1


胸鎖関節内には不規則な関節面の適合性を高めるために関節円板が存在する。

鎖骨の骨運動は自由度3と定義される

鎖骨は挙上、下制、前方牽引、後退、その長軸周りで回旋を行う事が出来る

関節包内運動は鞍関節という複雑な構造の為に

胸鎖関節2

水平面付近での前方牽引、後退の時は凹滑り運動

前額面付近での挙上、下制の時には凸滑り運動という異なる関節包内運動が起こる