片脚立位での姿勢保持安定性を高めようと言う時に中臀筋のエクササイズを実践するという方は多いと思われる。

片脚立位

そこでちょっと知って欲しい豆知識だが

姿勢と股関節外転筋群の筋出力の関連性である

剛体バネモデルを持ちいた研究によると片脚立位での股関節外転筋群の筋出力バランスは
大臀筋:中臀筋:小臀筋=32:46:22だそうである

ただちこれは骨盤の前傾角度が10°(正常ベース)の時のデータで、前傾角度が20°に増大すると(骨盤前傾タイプ)
大臀筋:中臀筋:小臀筋=43:38:19に変化する。

また仰臥位で股関節外転運動を骨盤前傾、骨盤中間、骨盤後傾で行い
大臀筋、中臀筋、大腿筋膜張筋のEMG(表面筋電図)を測定したという面白い研究もあり。
股関節外転

骨盤中間位でのEMGを大臀筋:中臀筋:大腿筋膜張筋=100:100:100とした場合に
骨盤前傾では大臀筋:中臀筋:大腿筋膜張筋=165:81:103
骨盤後傾では大臀筋:中臀筋:大腿筋膜張筋=38:133:140
となるそうだ

これらの研究結果により片脚立位での安定性を保つのに中臀筋が大きな役割を担っている事は間違いが無いが、矢状面上での骨盤のアライメントが正しい事が前提である事も分かる。

またエクササイズ中のポジションも重要だと言う事が良く分かる
中臀筋に刺激を加えているつもりが大腿筋膜張筋の緊張を高めてしまうという結果になったのでは、全く違う目的のエクササイズをしているようなものである

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