昨今、世界の時価総額ランキングトップ10の内、半分がIT企業であることはご存知の方も多いかと思います。



単位は、10億ドルです。(なのでAppleは、5760億ドル)
足りてないものについては、気づいたものについては自分で入れていますが漏れていている可能性も多々有りますがご容赦を。
トップがAppleなのをはじめとして、Alphabet、Microsoft、Amazon.com、Facebookという感じに。
でもこの時価総額ランキングはもちろん、昔からこうなのではなく、この1・2年でこうなったというのは、以下のランキングを見ていただければご理解いただけるかと思います。


以下は、FT500から取ってきたもので、2006年から10年間の時価総額のランキングで、1000億ドル以上の企業のみを抽出したものです。



名前が切れていてすみません、、、
できるだけ横並びで10年間を比較すると、こうなってしまいました。
補足すると
・China Construct→China Construction Bank→中国建設銀行
・Indl Coml Bank→Industrial And Commercial Bank of China→中国工商銀行
・Agricultural Bank→Agricultural Bank of China→中国農業銀行
・China Shenhua→China Shenhua Energy→神華能源
・Philip Morris Int→Philip Morris International
・Royal Dutch Sh→Royal Dutch Shell
・Anheuser-Busc→Anheuser-Busch Inbev
・Taiwan Semico→TSMC
・British American→British American Tabacco
では、以下にわかることをいくつか書いていこうと思います。

1.トップ10をキープし続けているのがExxon MobilとMIcrosoftだけということ。GEも2008年に抜けてしまっていますが、9年間トップ10に入り続けています。
2.金融銘柄の衰退。2006年には、トップ10の内3社が金融(CitiとBoAとIndl & Coml Bk of Chinaの3行)で、合計の時価総額は7058億ドルであったが、現在はBerkshire Hathawayのみになってしまっています。
3.資源会社の衰退。特にGazpromとPetroChina、BHP Billiton、Petrobrasの衰退は著しいですね。PetroChinaは一時期、世界首位の3292億ドルまで上り詰めたものの、現在は1230億ドルに落ち込んでいます。
4.新興国銘柄の衰退。2008年を見ていただくとわかるように、26社中7社が中国やブラジルの企業でした。しかし現在は、China mobileが入っているだけですし、そもそも1000億ドルついている新興国銘柄は、Alibaba、TSMC、Petrochina、Cemex、Tencentのみです。
5.新興国銘柄でランクインするのは、基本資源か銀行。
6.IT銘柄が伸びる一方、その他業界は停滞。これは、Exxon MobilやP&G、AT&T、GEなどを見ればご理解いただけると思います。
7.一番伸びを見せたのはAmazon。ランク外から世界5位にランクインしています。
8.日本企業で1000億ドル以上をキープできていたのは、Toyota Motorのみ。2006年には7位。
9.IBMが2011年と2012年にトップ10入りしている。
10.最近、Home DepotやCVSなど専門店がランクインしている。

以下は、1000億ドル以上の企業の時価総額を全て足したものです。単位は億ドルです。


今年は、約12兆4000億ドルです。

以下は、1000億ドル以上の企業の時価総額の平均です。単位は100万ドルです。

今年は、約2000億ドルです。

全体的な投資額が増えているのを前提としつつ、これまで新興国銘柄や金融、資源に流れていたお金が、ITに流れているのかなぁと個人的には思いました。
にしてもAppleすごいなぁ。