マネーショートに乗じてなんだこいつはと思われるかもしれませんが
この際だから投資家を増やしたいという思いがありここでもう一人マネーショートで儲かった人のご紹介。

マイケル・バーニは最終的に3000億円くらい儲かっていましたが、これはあくまでも8年間運用した結果です。
しかし、サブプライムショック時だけでその5倍の150億ドル(当時のレートで1兆8000億円)の利益を出し、実に600%のリターンを出した男がいます。
それが、
「ジョン・ポールソン」
です。



財務長官にもヘンリー・ポールソンというのが同時期にいるので、少し紛らわしいですが、
ジョン・ポールソンはポールソン&Coというヘッジファンドの創業者です。

彼はボストン・コンサルティング・グループやOdyssey Partners、ベア・スターンズなどを経て39歳でファンドを立ち上ます。
それ以来、合併アービトラージなどのイベントドリブンでファンドを運営していましたが、
サブプライムショック時には、マイケル・バーニ同様、CDSで莫大な利益を出しました。
さらに、2009年には、元FRB議長のグリーンスパーンをポールソン&Coに引き入れます。

で、ここからが本番。
彼がサブプライムショック後どうなったかというお話です。
それ以前の話は、本が出ていますので、ぜひそちらをお読みください。
あのサブプライムショックでこんだけ大儲けしてるんだから、今もさぞ大儲けしているだろうと思うと思いますが正反対で、現在は苦境に立たされいます。
それこそ2010年は49億ドルの報酬を得て過去最高を更新していますが、それ以降が残酷です。



以上はPaulson & Coのファンドサイズの推移です。
単位は億ドルです。
ネットで調べまくった数値で、間違ってるかもしれませんがご容赦を。
あくまでも参考までに見てください。
ファンドサイズが小さくなっているのは、損失を出しているからというのと出資者が撤退しているからです。
2011年は特にひどく-52.5%、2014年も-36%の損失を出しています。
今は、絶頂期の半分ほどのサイズしかありません。

サブプライムショック時に一気にファンドを大きくしたものの、金や新興国に投資するも大損失を食らっています。
最後に、ポールソンの去年末の株のポートフォリオを貼って締めようと思います。



製薬多い~
ってかまだヴァリアント持ってたのかw
合併アービトラージをやってるとそうなりますよね。