正直言ってしまうと、〇〇のバフェットみたいんな表現好きではないのですが、
一番わかりやすいので使ってみました。
なんで好きではないかというと、バフェットは世界で一人しかいないからw
あと、どう見てもバフェットに見合うリターンを出していないから!
ですね。

そんでもって先日
復星集団の郭広昌董事長が行方不明になったと日本のメディアでも報じられていました。

中国・復星集団、失踪の郭氏は「上海で司法機関の調査に協力」
http://www.nikkei.com/article/DGXLASFK13H11_T11C15A2000000/

日本では、復星集団はあまり有名ではないですが、中国で民間のコングロマリットとして、最大を誇ります。
近年では、世界的な展開をスタートし、日本でも投資を始めています。
まず始めに、ユニゾンキャピタルの投資先で不動産の運用会社のイデラキャピタルマネジメントを買収し、
今年の11月にも星のリゾートグループの星野リゾートトマム買収しました。

この復星集団を率いる郭広昌董事長こそ、中国のバフェットと言われています。
彼は、復旦大学のOB4人と共に復星集団を1992年に、小規模な調査会社を設立し、90年代に医薬品販売で急速に成長した後、コングロマリットに一気に変えていったようです。
2010年以降は、投資会社色を強めていきます。
そして以下のような企業グループをわずか23年で築き上げたのです。
投資戦略は長期投資ですが特に、
①産業全体の市場規模、利益が大きい分野
②外資と競争しても生きていける産業
を選ぶようにしているようです。

企業グループ


2014年の売上と純利益(単位は100万元)


見てもおわかりのようにSteelが中核事業で、それに次ぐのが隠れちゃってますが、Property Development and Salesという不動産部門とHealthです。
保険も大きいですが、そもそもこの保険事業に取り組み始めたのが2013年からと比較的最近です。
それまでは、売上はゼロです。笑
この保険事業の中でも、Fosun Insurance Portugalは、ポルトガル最大です。
これは、2014年に政府によって国営銀行資産切り売りする際に買収したもので、大手PEのアポロもいたようですが、むしり取ったようです。笑
ニュースベースだと、ノボ・バンコというポルトガルの銀行の買収の話もしてるみたいですよ!
不動産部門は、旧チェース・マンハッタン銀行の本店ビル「ワン・チェース・マンハッタン・プラザ」を買収しているようです。

売上と純利益の推移(単位は100万元)


総資産と負債の推移(単位は100万元)


現金の推移(単位は100万元)


去年は、総資産と共に現金も伸びてますね!

最後に。
復星のアニュアルレポート結構良かったです。
その中でも現金と負債の額は別に書かれていて、滅茶苦茶気にしてるんだろうなーって思いました。
今度は事業内容について詳しくかこー!

参考文献
http://chasechina.jp/reports/chinabiz/situation/86.html