一般質問③

 

みなさん、こんにちは!

11月半ばになり、朝晩寒い日が続いていますね。

10月の末に衆院選が終わり、これから12月定例会に向けて準備を始めています。

 

今回は一般質問の3番目、

 

「ヤングケアラーについて」

をお話させて頂きます。

 

「ヤングケアラー」っていう言葉、皆さまはご存知でしょうか?

厚生労働省のHPを見ますと、法令上の定義はないものの、一般的に

「本来大人が担うと想定されている家事や家族の世話などを日常的に行っている子ども」

とされています。

↑厚生労働省HPより

 

2021年6月に奈良県がヤングケアラーの実態調査について結果を公表されました。

ほぼ毎日のように家事や家族の世話を行っている生徒が1割程度いることや、また、彼らが身体的・時間的・精神的な影響を受け、きつさを感じているといった状況も明らかになりました。

 

そこでまず、これまで橿原市ではどのように実態把握をされてこられたのか、また、現状についてどのように認識されているかを質問しました。

 

それでは、質問内容をご覧ください。

 

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問)

市内のヤングケアラーについて実態は?

 

答)

現在、市内6中学校の3年生のうち、3校9名が該当。

この9名については、県教育委員会からさらに追跡、追加調査の依頼があった。

これに関しては回答の結果を現在待っているところ。

極めてプライベートな問題であるため、学校側としては、積極的な対応を進めにくいのが実情だが、何らかの形でこれらの生徒への支援は必須。

該当校においては、ヤングケアラーを抱える課題や問題を共有しつつ、学級担任が中心になり、本人へのきめ細かな対応について検討を進めている

県の調査対象から除外されていた中学1年生・2年生も含め、各中学校や小学校においてもヤングケアラーと考えられる児童・生徒がいないか、また、それらの児童・生徒に対し、どのような支援体制を構築していけるか、現在調査を行っておるところ。

 

問)

現状をどのように考えている?

 

答)

現状の認識としては県の実態調査でも、ヤングケアラーについての認識について、「聞いたことがあり、内容を知っている」と回答した中学3年生は8.2%

「ヤングケアラー」という用語そのものに関する理解が進んでいるとは言い難い状況。

認識も高めていくことが非常に必要ではないかと考えており、支援を続けていきたい。

 

問)

相談があった場合に、市としては現在どのように対応しており、また今後の支援を考えている?

 

答)

ヤングケアラーの早期発見・支援をどう整えていくか非常に難しいところだが、具体的には、学習の支援として、学校に来ることができない状況にある児童・生徒に対し、担任が学習したプリントを配付するなどきめ細かく支援をするよう指導している。

家族の状況を変えていくためには、適切に医療や福祉につないでいくことが重要であり、児童・生徒やその家族が相談しやすい体制の確立も必要であると認識している。

また介護保険制度や障がい福祉制度において、利用等の機会にヤングケアラーの早期発見に努めるとともに、支援が必要なヤングケアラー対し、適切な支援へつなげるべく関係機関との連携に努めたい。

 

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ヤングケアラーの実態把握には早期発見がすごく大事ということで、なかなか誰にも打ち明けられず、ようやく勇気を持って告白してくれるような子どもたちもいると思います。

夜寝る時間がなく、勉強する時間も取れず、友人と楽しく過ごす時間も送れずに、日に日に疲弊していくような環境にある子どもたちに対し、サポートできる環境の整備についても、これからではあるかもしれませんが、引き続きお願いをしていきたいと思います。

 

以上で9月議会に行った一般質問のご報告を終わらせて頂きます。

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

ではまた、次回お会いしましょう!