新規事業として教育事業を始めてから、4年経った。

 

第2創業でスタートしたのでまさにベンチャー企業である。

 

やっていることは教育事業だけでなく、IT事業もやっており、私は教育事業の責任者になっている。

 

教育事業を始めるということで、役員になって仕事をしているのだが、爆発的に成功しているわけではない。

 

まだまだ道半ばというところで、コロナの直撃を受けているので、なかなか大変ではある。

 

教育業界、特に塾はそれほど元でもかからず始めることができる。

 

家の一室を利用して、個別指導塾として始めることも可能だ。

 

もちろんキャパの問題があるので、それで儲かるかどうかは難しいところである。

 

爆発的に成功しているわけではないので、これから教育分野で起業したいと考えている人にヒントになればいいと思い、今回は起業において準備すべきことについて書こうと思う。

 

 

 

 

対象を誰にするか

教育事業で起業する場合、ターゲットをどうするか考えなければならない。

 

塾で言えば小学生対象なのか、中学生対象なのか。

 

基本的には教育分野で起業したい人はこれまでのキャリアを生かしたい人なので、おのずと対象は決まってくると思う。

 

あとはどこまでその対象を広げるか。

 

小学生だけでなく、中学生、高校生、幼児など対象を広げれば、それだけ集客できる可能性は高くなる一方で、教えるのは大変になる。

 

自分は対象はしっかりと絞った方が良いと思っている。

 

その方がとがった教室になれるからだ。

 

場所はどこにするか

教室事業をするなら場所はとても重要だ。

 

学校が近くにあってライバルが少ないところ。

 

もっとも塾はどこにでもあるので、ライバルが0のところはないが、大手がいないところはある。

 

ただ大手がいないということは集客が難しいということも表しているので、そこに教室展開すれば、集客できるというものではない。

 

また中学生や高校生であれば、ある程度、場所が離れていても自分で来てくれる。

 

ところが小学生や幼児は保護者の送り迎えが必要だ。

 

そのため近場の方が通いやすい。

 

こうした特性を理解して、教室展開をする必要がある。

 

 

 

 

集客方法

集客はとても大変だ。

 

そういう意味ではいきなり無名で始めるよりも、フランチャイズの方が始めやすい。

 

実際に私の周りでも、フランチャイズの方がうまく行っている。

 

ただしフランチャイズは実入りも少ないので、のちのち辛くなるのだが…。

 

無名ブランドでの集客は本当辛い。

 

これは経験談(笑)。

 

ウェブやSNS、チラシも配ったが、ウェブでやるのが一番いいと思う。

 

SEOは難しいが、それでもうまくマッチすれば検索で来てくれる。

 

あとはとにかく口コミ。

 

これが最強。

 

口コミで来てくれる人は、ほとんど説明しなくても入会してくれる。

 

そういう意味では通ってくれている人に誠実に対応すること。

 

これが集客の近道だと思う。

 

ただ時間はかかるので、一気に集客してという方にはおすすめできないが…。

 

サービス内容をどうするか

サービス内容はとても重要なのだが、教育業界の場合、どこも同じようになってしまう。

 

そのためサービス内容をいろいろと考えるよりも、どのように見せるかの方が重要になってくる。

 

同じような授業をしていても、見せ方を変えるだけで、全く違うサービスのように見えるのだ。

 

これを利用すべきだ。

 

自分が思うのはサービス内容を先に考えてはいけないということだ。

 

教育業界でサービス内容を先に考えると、ほとんど同じものになってしまう。

 

これは当たり前のことで、塾であればゴールは受験。

 

受験に合格する勉強に差があるわけがないのだ。

 

だから見せ方を先に考える。

 

どんな教室にしたいのか、どんなことをやってみたいのか。

 

「そんなことできるわけないだろう」ということも検討すべき。

 

見せ方を先に固めて、それに合わせてサービス内容をカスタマイズする。

 

それだけで驚くほど違ったサービスに見える。

 

だから見せ方については教育業界以外の人に話を聞いた方が良いと思う。

 

その方が斬新なものになるのだ。

 

 

 

 

値付け

値付けはみんなが悩むところだ。

 

それでやるのが市場調査。

 

市場調査をして値段を決めようとする。

 

でもこれは間違いだ。

 

考えるべきはその値段で自分が生活できるのかどうか、会社が経営していけるかどうかだ。

 

値段が高いと感じるのは、その値段に見合ったサービスを提供していないからである。

 

値段をあげることでサービスの質も上げようと思えるし、実際にいいものを届けることができる。

 

値段を下げることは付加価値ではなく、むしろ価値を下げることだと思う。

 

そう考えて値段を決めてほしい。

 

人材

 

最後に人材。

 

これはとても大切だ。

 

今はそれなりにお金を払わないと人はよい人材は集まらない。

 

また集めても育てる必要もある。

 

しかも人件費もかかる。

 

ただ人を集めるツールがたくさんあるので、中小企業でも募集をかけることはできる。

 

私もうまく集めた。

 

そうした方法も各自考えたらよいだろう。

 

 

 

 

最後に

教育分野で起業するのはそれほど難しくはない。

 

問題は生き残ること。

 

ライバルは多い。

 

教育業界で生き残るには差別化がとても大事だ。

 

どうやって保護者の皆さんにサービス内容を届けるか。

 

そしてそこで納得してもらえるか。

 

そんなサービスを必要な人へと届けること。

 

これが起業する際に、もっとも考えなければならないことだと思う。

 

 

とっしー@教育スタートアップCOOのnote