正確には、果たしてスポークというのかどうかは自身が有りません。

今朝、日課の公園への散歩の途中で、自転車に乗った女性とすれ違ったのですが、

信号待ちで肩のストレッチをしていると、その女性が自転車から降りて何やら困っている様子。

数ヶ月前に同じような場面に出くわしたので、わかりました。

長くて薄い生地のスカートが、自転車のスポークに絡まって動けなくなっていました。

 

数ヶ月前に別の女性を初めて助けてあげようとした時には、何しろどうすれば良いか分からず、黒い油まみれの

チェーンを無理やり動かして、巻きついたスカートを取ろうとしたのだけれど、力任せに引っ張っても

なんともならず、十数分の格闘の末にその場に女性を残して手を洗いに行くしか有りませんでした。

確かなことは、その女性の手よりも僕の手の方が真っ黒に汚れていることでした。

 

でも、その場面を歩きながら思い出して解決策に思いを巡らすと、要は車輪を動かしてあげれば良いことに

気がつきました。

 

今朝数ヶ月後に、同様の場面に出くわして、その解決策を試して見ることができました。

自転車を持ち上げれば車輪は前にでも後ろにでも回ります。

自転車の後輪を持ち上げたまま、スカートが巻きついている方向をよく見て、

絡みついているスカートが解ける方向に回してあげれば、スカートは自由になります。

試して見たところ、その通りになりました。

 

今朝の女性は、お礼を言って再び自転車に乗って(遅れを取り戻すべく)急いで去って行きました。

念のために「またスカートが絡まる可能性があるから気をつけて」とはいったのですが、その人にとっては

どうしようもないこと。ロングスカートで自転車に乗ってきたのであれば、再びスポークに絡め取られる

リスクがあろうが、我が道を行くしかないのです。

 

残された僕は、彼女が何事もなく目的地にたどり着くことを祈るしか有りませんでした。