命関連メモ

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イスラエル・パレスチナ問題

「イスラエル・パレスチナを巡る構図」を見ると,頭を抱えてしまう。

  イスラエルがハマスの拠点と見られるレバノンを攻撃 真相は? 

  ユダヤ民族 対 アラブ民族 だと思っていた。でも背景には宗教は切り離せない。アラブ民族(パレスチナ)の92%がイスラム教徒。7%余りがキリスト教徒,とある。民族と宗教は切り離せない。

 どうしてイスラエルという国は誕生したのか。アメリカの指導で1948年建国。それがパレスチナ難民をつくり出した。そこから長い中東戦争が続いてきた。それまでの過程に,民族と宗教の関係が語られていないことに疑念をもった。オスマン帝国時代の貴重な体験や,当時中東に政治的に関わった,英国やフランスなどの話が出ていないのは妙である。

オスマントルコでは,世界三大宗教のユダヤ・イスラム・キリストの三教徒たちは一緒に友好的に暮らしていた。そこに放浪の民に国土を提供する案を提示した英国の関与は映画にもなった。戦後,ドイツ,ソ連に対するアメリカの影響力も,以後の解決の糸口にもなる。国家権力が,やむを得ない政治解決手段となると考える。

 離散した放浪民族のユダヤ人には国家が与えられ,パレスチナ難民は国を持たない。ガザ地区やパレスチナ自治区が与えられ,保護されてきたが,内実はイスラエルによる圧迫で最下層の生活状態を強いられ,忍耐の限度を超える状況だったろう。それがハマス以前の暴力のフタが開けられてしまったのではないか。

 東京大学の教授が分析,説明しているが,専門家たちの解決へ向けた意見はどうなのか?

この問題は,まさに聖書の歴史と重なる。ローマ帝国時代の自治区や属州問題もあった。その時代も国家権力支配機構の中でキリスト教の立場から解説されている。しかし宗教自らが解決できるとは期待できない。貨幣も持たないパレスチナは,いまだに国家ではない。イスラエルが国家になった以上,自治州とは言わずに国家に引き上げ,同等扱いにすべきだ。その責任は,アメリカにある,と思う。他の国も責任がある。今なお世界に政治的影響力を持つ国はアメリカだろう。イスラエル国家建設により,パレスチナ問題の種を蒔いたアメリカはその刈取りにも責任がある。パレスチナの国家建設しかない。キリスト国家がリードするしかない。「目には目を」は,同等以上の懲らしめはしないことであり,それはユダヤ,イスラム共通のハズ。そして「復讐はわたしのもの。わたしが報復する。」と主は言われた。感謝合掌。