母子家庭だったんですね。なんて心がやさしいのでしょう。健全な生い立ちにとても驚いています。俳優を目指すのは当然として,シェフ?と訊く徹子さん。3歳児のカワイイお写真といい,6歳時小学校1年時には,すでに徹子の部屋に出演し,超可愛い天真爛漫といい,無邪気さといい,かわいい子供の象徴,そのイメージは皆の愛する典型ではなかったでしょうか。そういう映像を振り返って,本人曰く,三歳の頃は覚えていませんと。それも真実でしょう。<幼児記憶の始まるのはいつかしら> 

「こういう頃もあったのですね」とカワイイを認めておられます。素直で肩ひじ張らない,心根がやさしい人柄が現れておいでです。最も印象的だったのは,徹子さんが,好きな異性のタイプは,と話題を向けた時です。『家族を愛せる人なら・・・』としばらくして静かに返したときです。どうして?・・・・それに至る経緯がステキです《後述します》。

もう一つが,徹子さんが,岩手県でのロケ撮影で,源義経などの俳優業と,高校進学で勉強が増えたことと,ダンベルでの筋肉鍛錬と,24時間では足りない,しかし睡眠もキチンと取る何でもトライしている心さんに,「目標は?」と訊く場面。――

「特にありません」の答えがサイコーなのです。このとき,私は司馬遼太郎昨年2月放映?の「菜の花忌,シンポジウム」(投稿既述)で,採りあげられた『やっちゃん』を思い出しました。子どもは何か目標をもって生かされているわけではない,耳を動かすのは,ただそうしたいだけ。算数で100点取って先生に褒められると途端に耳を動かせなくなってしまうシーンと重なる。

今何かに奮闘しているのは何か目的があってのことではなく,ただ自分に素直に生きているに過ぎない,これは生命の,何の濁りもない発露ではないのだろうか。生と死のくりかえし(再生)だ,というが,無の状態,時の流れに身をまかせている,極めて自然な生き方なのだなあとしみじみ感嘆させられたのです。

 

自宅に5匹?犬を飼っているという。そのうち3匹が保護犬。お母さんが買ってくれた絵本に「〇〇犬」が出てきて,保健所に囲われて保護され処分されてしまう犬もいる。他方で,ペットショップに引き取られ,売られて(飼われて)いく犬もいる。ショップをどうこう言う考えはありませんが,命を絶たれてしまう犬を知って・・・・獣医師か何か,助けられる仕事に就けたらなあ,と思うようになった,というお話。ココが最も感動なのです。だから家族を好きになれるお人なら,・・・と内面を覗かせます。この優しい心意気は,どうして生まれるのでしょう。お母さんからの賜りものでしょうか。・・・ついに,お母さんの背丈を超えた,が,やはり,なお,お母さんには及ばない・・・そのことを,ワンちゃんたちが教えてくれている,ようだ。どっちが主人かを愛する犬たちはちゃんと知っているから。その自然の法掟をも,よく伝えてくれます。感謝合掌

ps. 当番組は,感動したら,すぐ投稿してきたのですが,歳のせいか,面倒で放置・・・たまたま開けた(最近遠くなった)ネットを覗くと,なんと沢山の同じような,心さん記事が次々と出てくるじゃないですか。でも,どの記事の字面にも,↑の感動場面のことが言及されないようなので投稿した次第です。お邪魔しました。合掌