全編無料公開】ウクライナ国立バレエ(旧キエフ・バレエ)「ドン・キホーテ」 The National Ballet Theatre of UKRAINE/Don Quixote

https://www.youtube.com/watch?v=6ksaAqnr5xc

2024年日本ツアー前の2022年12月公演の映像記録に拍手喝采を。ブラボー!ハレルヤ!

 

 道化師とドン・キホーテの剽軽な交わり。長い剣(サーベルのような)のシーンはどこかで見たようだ。くるみ割り人形?白鳥の湖?剣が出る幕は軽騎兵とネズミの軍の対決だから…そのワンカットを思い起こさせる。舞台は灰色から華やかな黄色を主とする目を見張らせる。着ている衣装スカートの色は黄色以外にオレンジが舞うとともに黄色に光る。黄金色でもある。菜の花畑を想う。春の兆しは黄色から。元気に励ます色。それがモチーフに。スペインはもともと赤が主体。舞台は赤に染められていく。闘牛士の衣装も,持つ幕も真っ赤。スペインは,白鳥の湖でも最初のダンスの国。スペインはダンス舞踊の始めなり。スペインからナポリ,ハンガリー,そしてポーランドに。一部の地域からバレエの人気の隆盛とともにトルコ・インド,そして中国へと衣装スタイルは進展する。古い主題なのに2022年の現代にまで伝わる文化。ソ連時代のロシアがウクライナ侵攻する,この現代にも健気に残す偉大な人の生業・・・。成熟する文化は貴重大切だろう。音楽・映像・舞台舞踊‥‥。最も進んだ技芸を楽しめるなんて,何と贅沢だろう。しかも電波を待つまでもなくPCでいつでもシェアできるのだから。享受できることに最大感謝したい。

 バレエはオペラではない。ダンサーたちは一言も口をきかない。発声しない。パントマイムへつながる?(道化師がいかに大事な存在か)キートンもチャップリンも観たはずである。時代はお互いを採り入れている?!第一幕に観るパフォーマンス。サンチョ・パンサの演技はまさにそれだろう。ジプシー・・・イタリア・ナポリ~ポ~ランドの途は道化師たちのたどった道でもないだろうか。チェコや北欧へは行かなかったのだろうか? イタリア映画は洗練されていたなあ,と昔少年時代に見たテレビの白黒映画。フェデリコ・フェリーニだったか,ピエトロ・ジェルミだったか。「生活」を描いたら右に及ばないイタリアが生んだ映像を・・数十年前に見た映像。辿ろう。生は昔にある。スペインからいざ,イタリアへ。その前にまだまだ引けを取らないスペインの魅力が取りつく・・。温故知新かな 文化の源へ。

 第二幕でのギリシャ風アレンジ。二人のギリシャ像を思わせる妖精の対ダンサーはチャーミングです。個性を生かした演出が効いています。今までの美を覆すような表現。定観念への挑戦が新しい?どうでもいい,新たな魅力魅了なら。舞台で踊るダンサーたちの中には日本人もいらっしゃる?!(1:00:00辺り)