All The Way いつでも、いつまでも | 日本語で歌うジャズ詩

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All The Way (1967)
Composer J.V.Heusen/Lyrics S.Cahn

曲名:いつでも、いつまでも 
 
(美艇香津 訳詩) 


When somebody loves you
 愛することは
It's no good unless he loves you - all the way
 いつも愛すること、いつまでも
Happy to be near you
 そばに居てくれる
When you need someone to cheer you - all the way
 励ましてほしいときいつも



Taller than the tallest tree is
 高く 梢より高く
That's how it's got to feel
 そう感じること
Deeper than the deep blue sea is
 深く、青い海より深く
That's how deep it goes - if its real
 心の底から思う、本物なら


When somebody needs you
 そばに居てほしい
It's no good unless he needs you - all the way
 それは、いつも居てほしいこと、いつでも、
Through the good or lean years
 楽しくても、つらくても
And for all the in between years - come what way
 そのいつでも 何があっても


Who know where the road will lead us
 道がどこまで続くのか
Only a fool would say
 答えるのは 愚か者、
But if you'll let me love you
 でも、愛していいって言って、そしたら
It's for sure i'm gonna love you - all the way, all the way
 愛する、あなたを いつでも、いつまでも

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少し、気楽に、ジャズっぽい感じを聴いてみます。

歌ってるのは、スージーアリオリっていうカナダのジャズ歌手です。

https://www.youtube.com/watch?v=cEwe7dTMDjs

 

歌詞は、分かりやすくもあり、言葉の省略が多くて、何がどうなってるのって思わせます。

解説:

「you」は、この歌を聞いている人のことです。「somebody」は、そのyouにとっての誰かですね。「Happy」なのは「he」で、「you」の傍にいて何も苦にならない、ということ。「Taller」も「Deeper」も「he」の気持ちのあり様を言っています。
初めの3フレーズは、愛するのはそうでなくてはならない、という議論を持ちかけていて、それを相手に承認させつつ、最後のフレーズで、それに対して、
未来のことは分からないけどという反対の論旨の要点を振っておいて、そして、それでも、今あなたが私を許してくれたら、間違いなく(これもall the way)あなたを愛します(最初の議論の通りに)という口説きの歌のようですね。


「all the way」という言葉は、議論の論理的コンセプトであり、同時に情緒的に口説きの利かせ文句になっている。だから、最後のフレーズに「But」があり、それは有効であるようです。分かるような気もしますが、どこか、都合のよい歌にも聞こえます。昔のジャズ歌と比べて、世の中が変わったんですね。いい歌なのに、何か、そこに落ち着いていられない、とでも言うんでしょうか。 

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ところで、先日、

2016年2月10日(水)の放送の、BS日テレの歌謡番組『孫と一緒に歌合戦』で、『バイ・ミー・ビスト・ドゥ・シェン』(『素敵なあなた』)の訳詞に、(美艇香津 訳)がTV画面に字幕表示で出ました。

『日本語で歌うジャズ詩 グランドミュージアム』の方にあります。(探してみてください。)

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