入院13日目 手術後5日目 | 聴神経腫瘍日記

聴神経腫瘍日記

聴神経腫瘍という症状が発覚し、今後の同症状の方の参考になればと思い備忘録を残していきます。
2023年9月 病気発覚
2023年10月 開頭手術実施

個室で初めての朝を迎える。

回りを気にせず行動できるので、ストレスもない。

点滴棒を持ちながら自由に動き回れる。

 

具合も日に日に良くなってきて、

ベッドから起き上がることも全然苦ではなくなってきた。

 

朝からCT検査(造影剤なし)が入る。

看護師さんと歩いて検査室へ。

検査も既に受けたことがある検査の為、特に問題なし。

 

副部長先生が様子を見に来る。

CT検査も現状問題なし、傷自体もなんの問題もない。

左脇の褥瘡も少しずつ良くなっているとのこと。

 

先生に顔の右側が動かないことと、

右耳が聞こえないことを伝える。

午後病院内の耳鼻科を受診することに。

その後明日きちんとお伝えしますとのこと。

 

恐らく右耳は聞こえていない。

リハビリルームにはリハビリ患者がたくさんいてて、

色んな場所から声や音がするが、

音の感覚が非常にわかりにくく、

特に右側から声をかけられるといまいち聞き取れない。

 

昼ご飯、晩御飯は術後5日目にしてようやくほぼ完食。

といっても本当は食べたくないのだが、

完食アピールをして点滴をはずしてほしいのだ。

入院して2週間くらい経過するが、

病院の食事は味が薄いとか、まずいとか聞いていたが、

想像よりはおいしい。

ただ、2週間も同じ病院食だと、

もういよいよ同じような味付けの為、食が進まなくなる。

吉野家が好きでも、2週間朝昼晩吉野家だとつらいような感じ。

ラーメンや肉が食べたい。

そう思えることは、元気になってきたんだなあと実感。

 

午後からは病院内の耳鼻科へ

聴力検査の結果、やはり右耳の聴力は失聴してしまっている。

聴神経は切れていないと術後聞いている。

ダメ元で聴力が復活する可能性を聞いてみたが、

耳鼻科の先生は申し訳なさそうに、

その可能性はないとおっしゃった。

予想はしていたが、これはショックであった。

まだ39歳。今後の日常生活や、

何より職場復帰は問題なく出来るのだろうか。

片耳が聞こえないことで、外部の方との会議や打ち合わせ、

社内の職員同士のやりとりに支障が出るのではないか。

 

ただ、今考えても仕方ないので、

今は退院することを目指すしかない。

 

夕方、点滴、携帯の心電図が外れる。

いよいよこれで体に何もついていない状態に。

さらにシャワーの許可も出る。

手術後一度体をふいてもらったきりなので、

これはテンションがあがる。

自分がくさいかどうかはわからないが、

かれこれ5日間風呂に入っていないというのは人生初である。

 

この日の担当は若い20代の女性の看護師さん。

過去の同病気の方のブログを見ると、

術後最初のシャワー時は看護師さんが付き添いで

頭を洗ってもらったりとある。

看護師さんより初めてのシャワーなので、

一緒に入った方がいいですか?

と聞かれたが、流石にちょっと気が引けるので

自分で出来るので大丈夫です、

何かあったら風呂場のナースコール押します

と回答。

 

その後シャワー室へ。

シャワーは基本1人30分だが、

次の時間に予約が入っていないため

ゆっくり使ってくださいとのこと。

術後初めてのシャワー、

これがまた大変であった。

手を頭まであげる、全身を手や足を動かしてゴシゴシする。

あれ?こんな大変やったっけ?

髪の毛はまだ術部が大量のホッチキスで止められている。

怖いので手術部の反対側を中心に洗う。

洗えてない部分があったと思うが、別に良い。

顔を洗おうとしたら、右目が痛い。

そうか、右目はうまく閉じれてないから、

水が目にダイレクトに入ってしまうのか。

左足、左尻、左腹、左肩と

手術時に下向けに圧迫されていた部分がまだ痛い。

筋肉痛×5倍くらいの痛さ。

 

無事にシャワーを浴び終えてすっきりしたが、

かなり体力を消耗し頭も痛くなってきた為、

その後ベッドにダウン。

 

入院した病院は、看護師さんの1/5くらいが

男性の看護師さんがいらっしゃった。

男性の看護師さんであれば、気兼ねなく頼めたかもしれない。

別にもう若くはないが、羞恥心がどこかであるのだろう。

男性目線から言うと、男性の看護師さんが担当だと

ちょっと安心する感覚があった。