入院8日目 手術日② 手術後~ICU | 聴神経腫瘍日記

聴神経腫瘍日記

聴神経腫瘍という症状が発覚し、今後の同症状の方の参考になればと思い備忘録を残していきます。
2023年9月 病気発覚
2023年10月 開頭手術実施

心電図の音が耳から聞こえる。

 

あれ?麻酔まだ聞いてないのか?

と思ったら、遠くから呼びかけれらている。

目を覚ますと部長先生か副部長先生より

「としさん、終わりましたよ!」

と声をかけられる。

 

母親から聞いた話だと、この時に

「ふぁ~い!!」

と返事をしていたらしいが、全く記憶にはない。

 

とりあえず手術は終わったのか、生きている。

ここはどこだ?どうもICUの模様。

時刻は午後9時くらいか?

 

目を開けるとICUの天井がぐにゃぐにゃ。回転している。

気持ち悪くて吐きそう、

とても目を開けていられる状態ではない。

頭がどうなっているのかわからないが、

動かすと激痛が走る為、動かさないよう努める。

尿道カテーテルが入っている。

管もいっぱいついているが、目を開けると吐きそうになり、

顔を動かずことも出来ないため、何がなんだかわからない。

酸素マスクがつけられている。口がカラカラである。

心電図もついているのであろう、

自分の呼吸に合わせてピーピー鳴っている。

何より体の左足、左尻、左脇、左肩が激痛で動かせない。

 

こっ、これは話に聞いていたが、

眩暈・頭痛・吐き気・体の激痛・喉の渇き等の症状が出ている

辛すぎるじゃないか!!

 

しかも恐ろしいことに、激痛に耐え、

ちょっと1時間くらい寝れたかなと思ったら、

5分しか時間が経っていない、これが本当につらい。

精神と時の部屋って本当にあるんですね。

朝まで頑張るぞ!!という気持ちが折れる折れる。

 

眩暈→ずっとしていた。目が開けれない

   朝方はマシになってきていた気がする

頭痛→他の部分が痛すぎてあまり気にならず

吐き気→1回だけ嘔吐する

    ナースコールを押したが間に合わず、リバース。

    意識が遠のく中、ICUの看護師さんが丁寧に処理を

    してくださったとかすかに記憶している

    申し訳ありませんでした

体の激痛→これがかなりつらかった

     10時間の手術中、ずっと同じ姿勢であったからか、

     下にしていた左側が痛すぎて動けず。

     ICUでも術部の右側後頭部を傷つけないため、

     左側をなるべく下にする姿勢をとろうとしても

     どの体勢でも激痛で動けず。

     私は身長180センチで体重72キロの為、

     特に太っているわけでもないがこのような症状が

     出てしまった。

     何度もナースコールを押し、

     体勢を少しずらしてもらったり、

     クッションをはさんでもらったりで

     ベストポジションを探す。

喉の渇き→これも何度も訴えたが、

     水分をとることが出来ないので、

     水分を含んだタオル等で口をゴシゴシしてもらう

     (恐らくそうだったような)

     3時くらいだろうか、途中から酸素マスクが外れ、

     鼻に酸素を送る機器に変更され、

     少し喉の渇きがマシになる。

 

さらに目を閉じると、電動ドリルのようなもので

頭蓋骨を開けられる音が聞こえる。

ガガガガガガという大きな工事にも似た電動音だ。

不思議な現象だが、麻酔中に起きた出来事を体が記憶していて、

今麻酔が切れた後体内で記憶を処理している、

というこのなのだろうか。

なんにせよどうしていてもつらい状態が朝まで続く。

 

2度としたくない経験であった。