何十年ぶりに持った絵筆。
まずは色鉛筆だった。今まで書いたことのある画材は水彩絵具とポスターカラー、そしてアクリル絵の具だ。
全て水溶性で手軽に自室で始められる。
油絵には小さい頃から興味があった。
何故なら小学校1年生の時には、それなりに水彩を描いていたようで、アルバイトの美大生の先生から、後もう少ししたら油やってみる?
と言われたからだ。
いつの間にか、油絵は憧れとなり40年が経っていた。
色鉛筆を持って四年のうちに水彩を毎日描くようになり、アクリルを初めて兵庫県の比較的初心者向け公募展で金賞を頂いた。
でもそれ以外は箸にも棒にもかからない。

私は家の近くで絵描きのアトリエがあるのを知っていた。
犬の散歩コースで、犬のリードを引きながらすりガラスの窓から覗き込んだりした。
ある日、やっと勇気を振り絞り扉を叩いた。
「私に絵を教えて下さい」
それが今の師匠との出会いだった。

写真はローマでのトラスティベレ地区からナヴォーナ広場に戻ろうとした際に夕立に合った。
思わず近くにあった画廊の軒下を借りその時筆ペンで描いたものだ。
イタリアに行くと筆ペンで描くと無骨だけども味がある。