5/16に設定される新しい投資信託、日興アセットマネージメントのTracers S&P500トップ10インデックス(米国株式)について、投資界隈のブロガーさんが結構話題にされていますね。

 

https://www.nikkoam.com/fund/detail/645115

 

リリースから概要を抜粋します。

 

「当ファンドは、S&P500指数の構成銘柄のうち、時価総額上位10社の株式で構成される株価指数「S&P500トップ 10指数(税引後配当込み、円換算ベース」の動きに連動する投資成果をめざす、世界初のインデックスファンドです。また当ファンドは、NISA制度の成長投資枠の対象商品です。」

 

インデックスファンドではありますが、S&P500の時価総額上位10社と非常に絞り込んだ構成銘柄ということですね。

 

 

2024/2現在の構成銘柄を見ると、マイクロソフト、アップル、エヌビディア……と当然のことながら、米国のみならず世界経済のをけん引する銘柄が並びます。

 

 

なお、構成銘柄の見直しは1年に一度、構成比率の調整は年4回です。

 

 

まだ設定前ですが、これまでの指数の推移を見ると、2014年以降の成績はS&P500を大きく上回っています。

 

米国株式(S&P500)のトップ10の企業に投資することで効率的に米国経済の成長を享受できるファンド、という感じですかね。

 

10社程度なら個別株で購入しても良いのかもしれませんが、信託報酬が0.10725%(税抜0.0975%)と低コストですから、銘柄の入れ換えの手間が無かったりとか(分配金が出ないのだとすれば)配当金を効率的に再投資することが出来たりというメリットもありますから、この投資信託1本でまとめてトップ10社に投資するという方針はアリなのかもね、とは思わせます。

 

ただ、投資ブロガーさんたちも指摘していますが、10社に絞るということでそれなりにハイリスク(値動きが激しい)商品ということは間違いないですね。

 

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実際、上のベンチマークの推移のチャートでも、2022年あたりの下落率はS&P500よりも相当大きいことがわかります。

 

業界も偏っていて、構成する10社は現時点ではいわゆる巨大な「テック系企業」が大半を占めています。(銘柄数でも構成比率でも)

 

 

カン・チュンドさんも、この記事の中で以下の通り問いかけをされています。

 

「むしろこれから先、大切なことは、圧倒的パフォーマンスで米国市場を牽引してきた『テック系企業』が総崩れの局面になっても、果たしてワタシは「S&P500のインデックスファンド」をしっかりホールドできるの?と、自問することではないでしょうか。」

 

このトップ10に組み入れられた銘柄が総崩れ=分散されたS&P500ですら、ホールド力が試される状況になる可能性はあるし、いわんやトップ10は……ということでかね。

S&P500ですら全て米国株式=ハイリスクな投資対象ですが、さらにそこから絞り込んだ(しかも大幅に)本投資信託は相当にリスクが高い投資信託であるということはしっかり理解して購入する必要があるでしょうね。

 

リリースには以下のような注意書きもあります。

 

 

構成比率が1銘柄で1/3を超えるような状況があり得ること、その銘柄が何らかの理由で経営破綻や財務状況の悪化などにより大きな損失がありえることへの理解を求めています。

今の時点でも投資信託といいつつも、20%以上はマイクロソフトですし、上位3社(マイクロソフト・アップル・エヌビディア)だけでも資産の半分以上を占めているということですから、分散のために投資信託を購入する、という意図からは離れてしまう商品ではあるのでしょうね。

 

感覚的にはトップ10は良いとしても、同じ比率で(要は各10%)とかだとだいぶリスキーさは低減されるような気もしますが、まあそうなるとリターンも下がるんだろうなぁ……

 

どのみち、投資信託については基本的にオルカン一本に絞っていく方針ですので、この商品を買うことは僕個人としては無いんですが、面白いコンセプトとは思うので仮に買うならどういうポートフォリオの中で買うかなぁというのを妄想してみましょうかね。

(あんまり細かく調べて/考えてという話ではなく、ざっくりとした印象でこういう感じならアリかも、というレベルの妄想です)

 

・オルカン80%に加えて20%くらいまでを S&P500トップ10にする

・先進国株式80%、インド株式10%に加えてS&P500トップ10を10%

・国内株式40%、先進国株式40%に加えてS&P500トップ10を20%

 

とかそんな感じかなぁ……

 

扱い的にはインデックスの投資信託+個別株の感覚に近くなりますね。

分散の効いた投資信託をコアにしつつ、サテライト的に10~20%を上限としてヤマ師風味強めの商品を保有するというパターンなら、コアの安心感+サテライト部分はそれなりに山あり谷ありな感じで楽しめそうな気がします。(^^♪

 

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