皆さま、新年あけましておめでとうございます。

本年もどうぞ、宜しくお願い致します m(__)m


と…

「新年」という文字を入力するのに、手こずりました(笑)

まずは「新選」と、指が勝手に動き
「史年」「信念」「臣ねん」って何? で、やっと「新年」 笑


という事で、元日早々に幕末です 照れ


150年前の本日は、慶応3年12月7日
この歩、海援隊残党ら16名が、紀州藩士・三浦休太郎さんを襲撃。
いわゆる「天満屋事件」が起こりました びっくり

 


三浦休太郎は藩の周旋方と称し京都に出張、天朝幕之間に奔走… (以下略)

  (晦結溢言)


何分三浦久太郎手薄にて心細く、何卒新選組より御加勢相頼むと、会津公用方より申し居り… (以下略)
   (浪士文久報国記事)


十二月七日の夜、辰ノ刻より衆、茶店の会し〈この時白きはち巻をなす〉、紀殿下陣御馬屋通リ油ノ小路上ル処に三浦休太郎〈この人は幕、会、紀の間に在りて大に奸をなすとなり〉を始め… (以下略)
   (坂本権平ら宛て高松太郎書簡)


松平左京大夫〈伊予西条〉家来三浦久太郎〈後安、元老院議官〉は安井息軒の門に入、文学に秀て、本藩紀伊家に抜擢せられ…(以下略)
   (新撰組始末記)


去る七日夜、紀州御家老水野大炊頭宿陣六条西本願寺…(以下略)
   (丁卯雑拾録)

 

七日、双天。夜同断。油小路御前通下ル町に而、紀州家中、新選組と混雑に及び、紀州方四人斗死、新選組六人斗死趣。
   (幕末維新京都町人日記)

 


すみません アセアセ

色々と載せてる割には、ほぼ(以下略) m(__)m汗

 

ひとつひとつを読んでいくと、結構面白いのですが 爆  笑
色々と入り混じってもいるので、整理しつつ書きますね 筆

 

この年の4月に、紀州藩船・明光丸と、海援隊運航の伊呂波丸との衝突事件が起こりました。

 (事件については割愛させていただきます)
この件で龍馬さんに恨みを持った三浦さんが、龍馬暗殺を新選組に命じたと考えた数人の陸・海援隊士が、三浦さんの旅宿である天満屋を襲撃した事件です 日本刀

 

三浦サイドも身の危険を感じていた為なのか、会津藩を通じて新選組に警護依頼をしていたようで
この日、一ちゃんをはじめとした一隊 笑

が、警護につきました。
(「浪士文久報国記事」によると、斎藤一・大石鍬次郎・宮川信吉・中村小次郎・中条常八郎・梅戸勝之進・舟津釜太郎さん)


定説ですと、数日前から新選組がずっと警護についていたけれど、
襲われる雰囲気がないので、だんだんと酒盛りになっちゃって…
のような感じに語られていますよね 目

 

でもそうじゃなくて、たまたまこの日に行ったみたいなの。

上記史料「晦結溢言」は、その時の同席していた三宅精一さんからの聞き書きです。

それによりますと、

その日に新選組隊士7名が旅宿に来て
土藩三浦を狙う甚だ急也。我々会津侯の命により警護す
と伝えたとの事。

でもこの時に三浦さんはいなかったので、三宅さんが迎えを出すから待つように言いました。
で、帰りを待つ間に日が暮れて、酒宴になったようです 冷酒

 

天満屋を襲撃したのは、中井庄五郎さんら16人。
龍馬さんの暗殺時のように、名札を出して取次を乞うたところ、少年が案内しました。

で、階段を上がったところでこの少年を斬り ガーン
そして酒宴の中に斬り込むのですが、まず蝋燭を切って真っ暗闇にして戦ったとの事。

 

新選組は楼上にて戦っている時も常に三浦に注意を向け、また期せずして一度に戸外へ飛び出して敵をおびき出した。

その策は、職務を尽したる事とくれぐれも感じ入った。
というように、三宅さんは高く評価していますが (かなり意訳
勇さんの従兄弟である宮川信吉さんが死亡。

翌日に光縁寺に埋葬されています。

 

 

宮川延吉頼温  十二月八日  新選組
   (往詣記)

 

信吉さんのお名前、時々「しんきち」とルビが振ってある本がありますが、この往詣記からも、「のぶきち」と読むことがわかりますね。

 

隊士・舟津釜太郎さんは、重傷を負ったのち死亡。
この方、「
京師にて討死」と「元新選組連名」に書かれていますが、死亡日・埋葬地ともに不明。
このあと「王政復古の大号令」が出されるなどの混乱の中、新選組は京を離れるので、その際に亡くなって、ちゃんと葬ることもできなかったのかもしれません 
ショボーン

対して襲撃側の死者は中井庄五郎さんのみ。

負傷者は三人と伝わます。


なお、「浪士文久報国記事」によりますと
一ちゃんの危機を、梅戸勝之進さんが敵を抱きとめて救い、重傷を負ったとの事。

また中村小次郎さんは、敵と引き組んで二階から転げ落ち、池に落ちたが、敵の方が下になったので喉を抉ったという事。
たぶんそれが中井庄五郎さんだったのかも。

 

ここでちょっと、皆さまがご存知のエピソードや定説化している事を記述したいと思います。

 

長くなりましたので、②へページを改めさせて下さい m(__)m

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