七夕ですね 
皆さまは短冊にお願いことをお書きになったでしょうか 
今夜の記事は… 幕末です 
１５０年前の本日は、慶応２年５月２５日。
この日幕府は、紀州藩主・徳川茂承さんを征長先鋒総督に
また老中・本壮宗秀さんを副総督に任命。
それぞれ広島への出張を命じました。
美濃守殿御渡御書付
紀州中納言、此度討手之面々為御先鋒惣督、先芸州広島表へ出張候様被仰出候。
其節伯耆守事差添被遣候旨被仰出候。
（中略）
右之通、大目付・御目付へ相達候事。
五月廿五日
（藤岡屋日記）
先日（といっても約ひと月程前ですが）、
幕府が最後通告を致しましたね。
それに対し、長州藩では
まぁ元から幕府に従う気はないわけで… 
やっと幕府は、戦さへの具体化を行ったということでしょうか。
同日には、松平定敬さんに対し
長州藩士や庶民が、藩主父子の宥免の嘆願に託して
強訴を企てる者があれば捕縛するよう命じ
また一橋慶喜さんは
旅館内外の警備強化を命じております。
この翌日に、
副総督の本壮さんはさっそく広島へ向かいました 
また総督の茂承さんは、
５月２８日（７月１０日）に将軍・家茂さまに拝謁しています 
ちょうど1年くらい前でしょうか。
家茂さまと茂承さんのことを書いたことがありましたね
このお二人、前紀州藩主、現紀州藩主ということですが
とても仲がよろしかったといわれております 
この日は広島行きを前にして、
どのような会話がなされたのでしょうね。
なお、実際に茂承さんの出発は翌月３日（７月１４日）になります。
あ、すみません！
私以前に、もしかしたら記事内やコメントで
茂承さんのお名前を「家承」と書いたことがあるような気がします 
自分でも何故なのかは不明 
もし誤りがありましたら冷笑してやって下さいませ m(_ _ )m
そして同日
勝麟太郎（海舟）さんが、
軍艦奉行に任じられ早急の上坂を命じられます
また同時に松平春嶽さんにも
大坂へ来るようにとの求めがあるのですが
どうやら広島での戦いというより
京での会津藩と薩摩藩の対立ー
しいては武力衝突の危惧から、両藩への調停が目的だったようです
この薩摩藩の長州への出兵拒否は、
会津藩にとてはかなりの怒りであり 
勝さんは
容保さまや会津藩士と会って議論をし
また薩摩藩にも接触しています。
そしてまた、もう少し先に
新選組との関わりもありますが、それはその時に 
そして５月の晦日（２９日・新暦７月１１日）
長州藩は芸州藩を通じて、
朝廷に決戦の意志を奏上しました。
俗に言う「第二次長州征伐」への、カウントダウンが始まりました。
２０１６年七夜月（ななよづき）７日 汐海 珠里
※ この頃？（６月７日付け？）会津藩から幕府に提出したと思われる、新選組隊士名簿（名簿じたいは元治元年２～４月頃？）が、「文久雑録」にあるとのこと。2024年ヤフオクに出されたもの。（「碧血碑」24.06.15号）