こんにちはkotobadaisukiのtosi-bです
暑い暑い1日でした
夕方5時の予約で
治療が済んで歯医者さんから帰ったのですが
家に着いて帽子をぬぐと
前髪はおでこにぴったりくっついて
耳から後ろの髪のすそは洗髪の後みたいにびっしょり
真夏同然の猛暑でした
今日9月6日は52年前に享年52歳で他界した
父の命日です
父はお墓参りは嫌いだからと言って
私が物心ついて以来
お墓参りの経験はありませんでした
それがどうしたことか
その年のお盆に急に思い立ったように
「お墓参りに行こう!」と母を誘いました
お墓は福井県にあるので
大阪からはそれなら直ぐにという訳にはいきません
母は早速福井の親戚に電話をしたり
手土産の準備で忙しくなりました
そのころ私は幼稚園に勤めていたので
夏休み中だったため
「一緒に行こうよ」と母に誘われて
私も行くことになりました
出発の日は早朝まだ薄暗いうちに父の運転で家を出て
琵琶湖の湖面は文字通り鏡のようで
景色の良い所で休憩して
父はご機嫌でした
広い広い琵琶湖沿いに車を走らせながら
父はタバコをくわえていました
前方にはベージュ色の軽自動車があまりスピ-ドを出さずに
走っているように見えました
私は後部座席に座っていたのですが
父は気づいてなかったのかどんどん接近していきました
「お父ちゃん 前の車にぶつかる~」といった時
父は慌てて先ずタバコを消したのです
そして
おかまを掘ってしまったのです
幸い
大きな事故にはならずに済んだことが何よりでした
相手の方もお盆休みを利用して
大阪からドライブに来ていた男性の二人連れで
とっても寛容に接していただきました
事故処理にずいぶん時間がかかって
福井の親戚の家に着いたのは
予定時間よりも大幅に遅れてしまいました
3人で先祖のお墓にお参りして
その夜は親戚の家で新鮮なお魚料理を食べきれないほど
ご馳走になったあと
夜は大きな蚊帳の中に3人分のお布団が用意されていて
私たち親子は並んで寝ましたが
父は布団に着くなり
急に無口になって昼間の事故の事を気にしているようでした
母も私も気遣いながら
疲れも手伝ってあまりしゃべることも無く
3人は直ぐに寝入ってしまいました
あくる日は
前のバンパーが凹んだままの車で
親戚周りをしたり
福井のきれいな海を見に行ったりで
父はニコニコ顔に戻っていました
私は免許を持っていなかったので
父が一人で運転を引き受けなければならず
帰りは慎重に慎重に安全運転を意識している父が
気の毒に見えました
帰阪して2日後の朝
トイレの前で父は倒れて
かかりつけのお医者さんに往診をしてもらいました
診断は軽い脳溢血だとのことでした
やはり 事故を起こしてしまったことが
父にはとてもショックだったのかもわかりません
その日から
毎日往診をしてもらっていましたが
なかなか元気にはならなくて
かかりつけのお医者さんが
他の医院のお医者さんにも依頼して
二人で一緒に診ながら
今後の方針を考えましょうということになりました
そして9月に入ってから
検査入院のベッド待ちでそのまま家で
往診を繰り返してもらっていました
52年も前は
そんな医療事情だったのですね
9月5日の夜に
父は「奥歯が痛い」と言いましたが
「明日先生が来てくれはったら歯医者さんに診てもらいたいてお願いしょうな」と
母も私も 父にそう言うしかできませんでした
本題に入るには
長くなってしまうので
この続きは
明日ということにさせてください
ご訪問いただきましてありがとうございました