昨日日曜は大江戸骨董市は中止。
張り子制作を授業しているので一ヶ月前の入手したのがこれです。
昔、天然痘は喪瘡(もがき)と呼ばれる死病で、子を持つ親の恐怖の的でした。
人々は疱瘡神を祀って病魔退散を祈りました。 そのまじないに使われたのがこの猩々で、衣も髪も疫病神の嫌う赤色に彩色されています。
守山、草津地方の種痘をうけた子の家では、猩々を祀る独特の風習があり、カマドの傍に2枚の赤紙を重ね猩々とダルマを並べ、アズキ飯と酒を土器(かわらげ)に供え、夜は2枚の赤紙を布団としてその間に猩々を寝かせ、夜明けとともに起こします。
7日間お守りとして祀った後、我が子の身代わりの猩々をサンタワラに乗せて十字路に置き、厄祓いする「猩々返し」という風習で、現在は行われていません。
この郷土玩具も廃絶となりました。
大変残念なこと。