私はブログに美術教育、ランニング、ラーメン、そして時折中国赤絵について載せている。

それも年に一度か二度。

平成30年の初頭にコレクションを確認。

一月一日に縁起のよい器を選んだ。展示棚に飾った。


鹿と鶴が描かれている厚手の明末の赤絵角皿。

松竹梅が四方に掛かれている。

かなり珍しい柄である。

平成7年から京橋、日本橋、青山の古美術店に通い始めたので、23年になる。

エピソードをひとつ。

昨年末に南青山で古九谷を扱う老舗店の奥のガラスケースに中国赤絵であろう七寸皿を発見。

普段入らない店だが、扉を押した。

入店のチャイムが鳴り、古老の店主らしき方が表れた。

店主は馴染みでないと確認すると若い方が対応を任された。

私は目的の皿を指して、見せてほしいと伝える。

引き戸を開けて、皿は私の手に。

中国明末の赤絵であった。皿裏の銘は天啓年製と呉須で書いてある。

皿の絵柄が初見だったこと。古九谷を主に扱う老舗にしては珍しかったこと。

絵柄は皿の中央に地面が描いてあり小さい人物が向き合う。大人しい柄である。

いかほどかもそっと尋ねる。

ほぼ予想通り。

入口外から、店内奥のキラリと光る天啓赤絵を見つけるキャリアに酔っていた(笑)

馴染みの店でないので、画像は撮らせてもらっていない。あしからず。

日本民藝館の天啓赤絵図録を参考に載せます。