昭和60年、上矢部高校に着任した頃に展覧会の存在を知った。

ビエンナーレ方式なので、二年に一回。

今年で24回とのこと。

最初に関心を持った回の大賞は、松井康成氏。

練り上げ技法の鉢だった。

中国唐時代に既に作られていた技法を研究して大きな作品にした方。

生前にこの練り上げ技法で、人間国宝になった。

理論的には発色の違う陶土をサンドイッチの様に挟み込んでパーツを作り、内型に規則的に貼り付けて成形する。

私の陶芸の先生が拘っていたので、当初から関心があった。

今回のコンクールには、息子が出展している。


伝統的な壺から自由な形体、実用の器まで多用な作品が並んでいる。

陶芸部生徒に参考になる展示だが、期間が短く、連れて来れなかったのが悔やまれる。

11日まで、東京駅大丸11階。