私がクリスマスイブの日に情けない自爆で尻もちをついたこと。


明日は大晦日なことから、むりやり落語「尻餅」を紹介します。



『亭主が甲斐性なしで、大晦日だというのに、餠屋も頼めない貧乏所帯。

女房が、せめて近所の手前、音だけでもさせてほしいと文句を言う。

これは、少しでも金を都合してきてくれという心なのだが、能天気な亭主、これを

間に受けて、自作自演で景気よく餠屋に餠をつかせている芝居をしようと言いだす。

夜、子供が寝たのを見計らい、そっと外に出て、聞こえよがしに大声で「えー、親方、毎度ありがとうございます」と叫び、子供にお世辞を言ったりする場面も一人二役で大奮闘。

いやがるかみさんに着物をまくらせ、手に水をつけて尻をペッタン、ペッタン。

そのうち、尻は真っ赤になる。かみさんはしばらくがまんしていたが、とうとう、「あの、餠屋さん、あと、幾臼あるの?」「へい、あと二臼です」「おまえさん、後生だから餠屋さんに頼んで、あとの二臼はおこわにしてもらっとくれ」』  

オチのおこわということは、もち米を蒸して、まだついていない状態のもので、「もう叩かないどくれ」という意味です。

滑稽を通り越した場面を思い浮かべて、亭主の底抜けさ、おかみさんのつらさ、哀れを感じませんか。