今日は秋分の日、お彼岸の中日。21日には、実父と義父の墓参りに行きました。
仏教の教えでは、私たちのいる迷いや煩悩に満ちた世界を「此岸」、対岸となる西の方角に死後到達する悟りの世界を「彼岸」といわれていて、
秋分の日には、太陽は真東から昇って、真西に沈むので、此岸が彼岸に最も近づきやすいと考えられています。
思い出したのは、35年前の勤務高校。
川高方式(往復の列車、宿泊旅館の手配のみ決まっていて、生徒が旅行行程をすべて計画する。当時は画期的でした。)の京都奈良の修学旅行事前指導です。
美術教諭の立場で平等院鳳凰堂の西方極楽浄土の話をしたのです。
11世紀、末法思想が多くの人々に信じられるようになり、極楽往生を願う浄土信仰が広まり、極楽浄土の有り様の再現を目指し創建された平等院。
お彼岸の中日には、本尊阿弥陀如来像の真上に太陽が沈むことを話したのです。
当時の高校生は、現在五十半ばになっています。