MSCメラビリア号には特別なサービスを受けられるVIPラグジュアリーフロアーがある。
乗船時には専用レセプションがあり、専用ラウンジや専用レストランもあり、専任のバトラーさんがあれこれお世話をしてくれる。痒いところに手が届くって贅沢感よねぇ (笑)!

MSCヨットクラブ:バトラー編 (1分45秒バージョン)  https://youtu.be/9z2-DfjMIOs

どこかの国の王族になったような、そんな優雅な船旅を楽しめる、それがMSCヨットクラブだ!
クルーズ船の最前方、最上階フロアーに位置するヨットクラブでは、用意されているイベントもこれまたスペシャル。今回はイタリアワイン大好きな皆さまにうってつけの話題をご紹介しチャオ♡

MSCクルーズと RUFFO VIAGGI (プーリア州 レッチェに本社を構えるイタリアの旅行会社 ルッフォ ヴィアッジ) が主催、GAMBERO ROSSO ガンベロロッソ GRH S.p.A. (イタリアのワイン評価ガイドブック出版社) 後援で開催された、TRE BICCHIERI トレ・ビッキエーリ受賞ワインの試飲会、ならびに船上お披露目パーティーの雰囲気はこ〜んな感じ。一般入場はNGなのだ。
場所は MSCヨットクラブ専用ラウンジにて。




写真向かって右側はルッフォ ヴィアッジの広報部長アレッサンドロ、真ん中に箱根ガラスの森美術館 ピアノ奏者 マエストロ エンツォ先生、そして左側はイタリア語通訳として乗船していたトッシ〜ちゃん。

トレ・ビッキエーリとは「グラス3個」という意味で、毎年、イタリア各地より選ばれる優れたワインが試飲され、さらに吟味が重ねられ、その中でも特に素晴らしいと評価されたワインだけにつけられる、オリンピックで例えるならば、金メダルみたいなもんやね。ウフッ♡

銀メダル・DUE BICCHIERI・ドゥエ・ビッキエーリ「グラス2個」や、銅メダル・UN BICCHIERE・ウン・ビッキエーレ「グラス1個」もありますよん。
グラス1個は単数形なので、"Bicchieri" ではなく "Bicchiere" ビッキエーレとなる。もともとの語尾は "e" なのよ。

因みに "Bicchiere ビッキエーレ" は男性名詞、ワイン "Vino ヴィーノ" や葡萄畑 "Vigneto ヴィニィエット" も男性名詞。
けれど、葡萄の実 "Uva ウーヴァ" と葡萄の樹 "Vite ヴィーテ" は女性名詞。
皆さま、イタリア語は男性名詞と女性名詞が仲良く対になってて、関連性がある単語が多いで〜す。
イタリア語はとっても覚えやすい言語なんよ (笑)!


さて、2019年度のイタリアワイン、金メダル、銀メダル、銅メダルの発表を致しましょう。
イタリア国内には百数十万本というワインがある。そのなかから、先ずは地域のなかで「これぞっ!」という生産者お墨付きのワインが集められる。これが40,000本。選ばれたワイン生産者は2,530社。

審査員はワイン一筋数十年のベテランさんたちが70人。彼ら彼女たちが40,000本のワインを試飲して評価していく。
厳しい選定の末に選ばれたのは22,100本。そのうちの約半分 11,543本に「グラス」が授与された。残りの10,557本は「ノー・グラス」というカテゴリーになるけど、それでも最後の選定まで残ったワインということで評価は高い。

ガンベロロッソにより選ばれた銅メダルのウン・ビッキエーレ ワインは3,199本。銀メダルのドゥエ・ビッキエーリ ワインが7,897本。
栄えある金メダル、トレ・ビッキエーリを獲得した最高級の最高に旨いワインは、447本 (白ワインが139本、赤ワインが265本)。百数十万本のなかから選ばれた447本やね。毎日1本ずつ飲んだら1年と3か月弱かかるな (苦笑)。





MSCヨットクラブでは、トレ・ビッキエーリ受賞ワインのお披露目パーティーに参加するため、ガンベロロッソのワインガイドブック "Vini d'Italia ヴィーニ・ディタリア" の編集長、マルコ・サベリコ氏 (向かって右から2人め、マイクを持ってる恰幅の良い男性) が乗船して、祝辞を述べた。

受賞ワイナリーのなかでも特に話題になったのは、イタリアワイン業界の重鎮、リカルド・コタレッラ氏の娘ちゃん、エンリカと血縁者が醸造するワイナリー、"FAMIGLIA COTARELLA コタレッラ ファミリー" が受賞したことだった。
受賞者のなかでもひときわ輝いているブロンド娘がエンリカちゃん。手にしているワインが受賞したトレ・ビッキエーリワイン Montiano モンティアーノ 2016。



エンリカの父親、リカルド・コタレッラ氏は、2015年 ミラノ万博 イタリアワイン パビリオンでのワインの総監修という大役も果たした、実行力と信頼性に定評のある世界的に有名な "Enologo エノロゴ" だ。
日本語ではワイン醸造技術管理士というのが正式な呼称。一般的にはワイン醸造家といわれる。

エノロゴとはワイン生産に欠かせない知識や眼識、洞察力を持ち、優れた嗅覚や味覚も身につけた、ある意味、化学者のような存在。

リカルド・コタレッラ氏は、イタリア醸造家協会会長や国際エノログ (エノロゴと同じ意味) 連盟会長など、数々の肩書きを持ち、積極的に活動している。
現在、自身のワイナリー "FALESCO ファレスコ" 以外にも、約60カ所のワイナリーのコンサルタントも引き受けている。
「コタレッラの手にかかると どんな葡萄も格別のワインになる」「ゴッドハンドを持つ葡萄の魔術師だ」と称され、神格化されている。

Ho trovato una Roma fatta di mattoni, ve la restituisco di marmo cosi' ha detto Imperatore Romano Augusto.
「余は、レンガだらけの町だったローマを引継ぎ、大理石の町として蘇らせたのだ。」
ローマ帝国 初代皇帝アウグストゥスのこの名言、葡萄に息吹を与えるリカルド・コタレッラ氏にぴったりの名言やと思います!

にほんブログ村 通訳・翻訳ブログ、イタリア語ブログ、マルチリンガルブログ、人気ランキング上位ランクイン、ポチッと応援宜しくね!!

にほんブログ村 外国語ブログ 通訳・翻訳(英語以外)へ
にほんブログ村

♡お薦めガイドブックはこちらからどうぞ♡
♡トレ・ビッキエーリ受賞ワイン モンティアーノもこちらからどうぞ♡