第3回目は「千里香」。

都内の上野駅の近くにあるお店。

 

さっそく羊串。

 

値段:1本150円

味:やや甘タイプか?

※やきとりも塩とタレの2種類に大別できるように、羊串もまたその味は大きく2つに分けることができる(と僕は思っている)。ひとつは塩タイプ。もうひとつは甘タイプ。ちなみに個人的な好みは塩タイプ。

 

このお店の特徴は自分で串を焼けることだ。面白さもあり、合理的でもある。

合理的というのは、羊串のおいしさは時間との勝負でもあるからだ。羊串は焼きたてが最高に美味しいので、多少のやけどは覚悟しても、果敢に口に入れるのが僕のスタイルだ。

 

冷えるにしたがって加速度的においしさは失われていく。焼きあがってから、皿に置かれ、テーブルにサーブされるまでのわずかな時間ですら、おいしさはある程度奪われる。おそらく羊の油のジューシーさが失われるからだろう。

 

話は脱線するが、大人数で羊串を注文すると、変に譲り合って、羊串がテーブルの上に放置されてしまうことがある。これは「羊の見殺し」行為である。放置することで熟成が進んでおいしくなるならまだしも、放置すればするほどおいしさが失われてしまうのだから、冷えゆく羊串を黙って見ていてはいけない。がめついと思われようが、せっかちとおもわれようが、ぜひ勇気を持って、羊串を手にとってもらいたい。

 

こういうこともあってか、中国の屋台で焼きたての羊串をすぐに食べるのは、有名なお店で席に座って食べるよりおいしかったりする。肉の質もさることながら、焼きあがってから食べるまでの時間もおいしさに関係しているのだろう。

 

さて、お店の話に戻る。

煙さえ気にならなければ、目の前で焼くことができ、焼きたてをすぐ口に放り込むことができるのはいい。