私は韓流ドラマを好んでよく観る。いわゆる日本で韓流ドラマが流行り出すかなり前から観ている。たいていの作品をK国内で投稿された動画投稿サイトで視聴している。したがって字幕などはない。K国語が堪能というわけではないがある程度なら理解できるし動画なら俳優の所作等で話の内容の類推も可能だ。特段にK国に好感を持っているから(むしろその逆だろう)視聴しているわけではない。自分の好奇心を満たすためだけに観ているだ。

さて、かつての日本のホームドラマでのちゃぶ台での食事シーン同様に定番のシーンが韓流ドラマにはある(たぶん)。そしてそれは日本のドラマではまず観ることはなく(恐らく俳優やタレント、特に女性タレントはそのような演技はイメージが崩れるので演じたらがないだろう)。また、K国から日本に輸入されるドラマのその定番シーンは削除されるか割愛されているに違いない。理由は日本のK国に対する差別感情を助長しかねかねないからだ。その韓流ドラマの定番シーン、それは排泄シーンだ。即ち生理的な要求または急な腹痛による下痢等で不本意にやって来る排便シーンである。もちろんアダルトビデオではないので排泄行為中の下半身の局所などは映されていない(モザイクがかけられている)。さりながら便器に腰掛けていたり野原にしゃがんでいる身体全体や苦悶を浮かべる表情や踏ん張りいきむ声などは描写されている。しかもそのようなシーンを演じるのは女性が多いから面白い。最近、観たドラマのシーンを4つ紹介する。

①ロケの仕事で人里離れた山奥にやって来た女性スタッフ。急に催してしまいスタッフたちから離れて草むらでトイレットペーパーを手にしてしゃがんでいたら彼女を探しにきた他の男性スタッフに見つかってしまい、その瞬間にオナラが鳴り響き強烈な臭気が辺りを覆い男性スタッフは卒倒してしまう。

②後輩刑事と犯人を追う女性刑事。やがて二手に分かれて逃げる犯人の一方を追う女性刑事。彼女が追う犯人(男)はトイレに逃げ込んだ。トイレ内まで犯人を追ってきた女性刑事であったが兼ねてより下痢をしており犯人が籠ったトイレの個室の隣りで排泄をした。しかしながは彼女の個室には紙がなく仕方なく隣り個室の犯人に紙をもらう。その隙をついて再び逃亡をはかった犯人であったがトイレの個室から飛び出した女性刑事がスカートがまくれ下着を下ろした状態で犯人にタックル。そこへ応援に駆けつけて来た後輩男性刑事に彼女はあられもない姿を見られてしまい男性刑事と犯人を待たせて個室内で恥ずかしいと泣き喚く。

③お腹の具合が悪いのに友人と遊園地のアトラクションに乗ってしまった女性。やはり乗車中に派手に漏らしてしまい他の乗客がパニックを起こしてしまう。アトラクション停止後、スタッフがモップを手に取り必死に床掃除。

④ドラマではないバラエティ番組でいわゆるドッキリ(イタズラ)カメラだ。女性が白いパンツを履きその尻から股にかけて茶色い液体をこすりつけて変色させておき、それを目撃した人を驚かせるという企画。最初のターゲットは彼女の母親、帰宅した娘の尻を後ろから見た母親は大ショック。"あんた、う◯◯漏らしてるわよ!"とパニックを引き起こすというものだ。

こんな具合である。例を挙げればキリがない。動画サイトで(드라마 배설 장면/ドラマ 排泄シーン)と検査すればヒットするはずだ。

これらを見聞きしてあの国は民度が低いなどと侮ってはならない。

思うにこれもまた純粋に文化の違いかも知れない。C国でもさすがに北京や上海などの大都市ではなくなったが地方都市では未だに你好(ニイハオ)トイレ(ニイハオトイレ=隣の便器との壁がなく又は低いか個室そのものになっていないトイレ)が残っており更には街の中で女性が堂々としゃがんで排泄行為に及んでいる姿などが時折散見される。

日本は台湾を約50年間統治したが戦後に新しい統治者の外省人(台湾以外からやって来たC国人)がやってきた。当時の台湾人が驚きショックを受けたのが外省人の中の兵士が公衆の面前でしゃがんで排泄行為を始めたことだったらしい。彼らにとっても排泄行為は他人に見られたら(特に異性に)少しは恥ずかしい事ではあるがさりとてタブーではないのだろう。日本で放映されている韓流ドラマのあのカッコいいタレントもあの可愛い女性タレントも本国K国でのみ放映されているドラマの中のシーンではトイレ内できばっていたり公衆でのお漏らしをしているかも知れない。レンタルや地上波で放送される韓流ドラマでは見られないシーンがネットでは見れることも楽しみの一つだ。


おわり。