日本超高齢社会の現実と過去と未来 (5) | ジャーナリスト 前坂俊之のブログ

日本超高齢社会の現実と過去と未来 (5)

<Q6>・・・なるほどね、元気なセントナリアンたちからのメッセージはあるんですか。

A-『ありますよ。団塊世代の還暦組にピッタリの言葉があるよ。『五十、六十,鼻たれ小僧、七十,八十、人間ざかり』という。この言葉は今や、『六十,七十鼻たれ小僧、八十、九十人間ざかり』といったほうがより適切ですね。

これは彫刻家・平櫛田中(1872-1979、107歳)が90 歳代になってもかくしゃくとして、つねづね口癖にしていたのですが、百寿を迎えた際に、「六十・七十は鼻たれ小僧、男ざかりは、百から百から」といっていますね。平櫛翁は107歳で亡くなる直前までノミをふるっており、世界最長寿の芸術家といっても間違いありませんね。
平櫛翁は「いまやらねば、いつできる。わしがやらねばだれがやる」が口ぐせ。おもしろい語録もたくさんあります。90歳のときの言葉で

「実践、実践、また実践。挑戦、挑戦、また挑戦。
修練、修練、また修練。
やってやれないことはない。やらずにできるわけがない。
今やらずしていつできる。俺がやらねば誰がやる。
やってやってやり通せ」
『今日もお仕事、おまんまうまいよ、びんぼうごくらく、ながいきするよ』
『人間いたずらに多事、人生いたずらに年をとる、いまやらねばいつできる、 わしがやらねばたれがやる 』
『六十、七十は鼻たれ小僧、男ざかりは、百から百から、わしもこれから、これから』

百歳のときに、こんな歌も作っています。
 
わしもとうとう満百オ
まだまだ仕事が残ってる
朝から工房 晩めしがうまい
野菜のかきあげ小えびが二つ
葡萄酒 ぽちり粥一椀
とろりまぶたが重くなる
ベッドにごろりたかいびき
夜中に小便二、三回
あさまでぐっすり夢を見ず
死ぬこと忘れた田中団兵衛(だんべい)