難消化性蛋白質の健康効果!
〜意外に知られていないレジスタントプロテイン〜
難消化性蛋白質はかなり昔からその存在が確認されていますが、一般的な繊維質の功績の影に隠れてなかなか表には出てきません。
難消化性蛋白質は消化が難しいタイプのたんぱく質で、消化されずに腸管まで届くため腸内細菌叢のエサになり、細菌叢を改善する効果があります。
腸脳相関、腸肝相関など腸内細菌叢の改善からもたらされる恩恵は数え切れません。
難消化性蛋白質を含む食材では、豆類(大豆、大豆製品、高野豆腐、味噌、テンペ)やそば、全粒穀物(キヌアなど)の多くが身近なところです。
機能性食品的に扱われる食品材料としては卵の薄皮(卵殻膜)、蚕の繭玉の蛋白質、セリシンなどがあります。
腸内細菌叢が改善されると様々な形で抗炎症性が発揮されます。
この効用は特に高齢者の疾患予防において非常に重要なポイントとなります。
なお炎症性とは関係がありませんが乳製品に含まれる蛋白質、カゼインも消化に時間がかかることから難消化性蛋白質とみなされる場合があります。
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Reference (出典)
Warman, Dwina Juliana, Huijuan Jia, and Hisanori Kato. "The potential roles of probiotics, resistant starch, and resistant proteins in ameliorating inflammation during aging (Inflammaging)." Nutrients 14, no. 4 (2022): 747.